セルティック所属のMF旗手怜央(24)は、FIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表入りが厳しいとみられている。それでもセルティックのアンジェ・ポステコグルー監督は、同選手が将来日本代表で活躍することを確信しているようだ。21日、英紙『ヘラルド』が指揮官の言葉を伝えている。

 旗手怜央は今季ここまでスコティッシュ・プレミアシップ(スコットランド1部)で10試合中6試合に先発出場。UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージでは全試合でスタメン出場するなど、存在感を発揮している。

 ただ一方で同選手はカタールW杯アジア最終予選で1試合の出場にとどまったほか、先月ドイツ開催のキリンチャレンジカップ2試合では出番なしに終わった。また英メディア『フットボール・スコットランド』は先月27日のエクアドル戦後、「旗手怜央のワールドカップ出場への夢が消えた」と報じている。

 ポステコグルー監督は旗手怜央がカタールW杯に出場する可能性を聞かれると「彼がカタールW杯に出場するかどうか、私からは何とも言えない」

 「彼にとって、代表チームでは難しいこともある。代表チームの監督(森保一)の求めているものや、彼のポジションにいる他の選手に左右されるからだ。日本代表は伝統的に、彼のような選手はまだ若い選手と見なされる」と自身の見解を披露。

 「旗手怜央の心の中にカタールW杯のことがあるのは間違いない。ただ日本代表の中盤は経験豊富な選手がかなり揃っている。彼のような選手がカタールW杯の代表メンバーに入るのは相当難しいが、それでも彼が挑戦するのを止めるつもりはない」とエールを送っている。

 また指揮官は「旗手怜央は非常に野心的であることにくわえて、まず自分がこのクラブの強い一員になることに集中する点でとても良い。彼のパフォーマンスは我々にとって最も重要なものであり、代表チームで起こっていることに彼の集中力が奪われることはないんだ」と絶賛。

 「カタールW杯のメンバーに選ばれなくても、W杯後に日本代表の強力なメンバーとして活躍するはずだ」と語るなど、将来的に日本代表の中心選手として活躍すると予想した。

 日本サッカー協会(JFA)は11月1日に、カタールW杯日本代表メンバー26名を公式発表する。セルティックで好調を維持する旗手怜央の名前が呼ばれることはあるのだろうか。