サッカー日本代表のFW南野拓実(27)は今年6月にリバプールからASモナコへ完全移籍したが、新天地で不調に陥っている。そんな南野拓実にはASモナコ移籍前にサウサンプトンなど複数クラブが関心を寄せていたが、イギリス国内で同選手の獲得失敗を前向きに受け止める意見があがっているようだ。
南野拓実は2020年1月にはザルツブルクからリバプールへ完全移籍したが、出場機会に恵まれず2021年1月にサウサンプトンへレンタル移籍。サウサンプトンでも結果を残せず、2020/21シーズン終了後にリバプールへ復帰していた。
そしてリバプールの一員として臨んだ昨季も、プレミアリーグで先発出場わずか1試合に。それでも国内カップ戦を中心に先発起用される中で2桁ゴールをあげていた。
そんな南野拓実はサウサンプトンやウルバーハンプトン・ワンダラーズなど複数クラブから関心や争奪戦が伝えられる中、ASモナコへ完全移籍。しかし開幕当初からサイドハーフで先発起用やフィジカル面を重視するスタイルにフィットできず、先月中旬以降はレギュラーからベンチ要員へ降格。今月16日のリーグアン第11節・クレルモン戦では公式戦8試合ぶりに先発出場したものの、前半に味方選手が一発退場となったことをうけて21分に途中交代している。
英メディア『フットボール・ファンキャスト』は21日、「サウサンプトンはこの夏、南野拓実をレンタル移籍で獲得することに固執していた。あなたは、サウサンプトンが彼を獲得することを望んでいただろうか?」とし、同選手獲得の可能性があったことに言及。
フランスメディア『Le Quotidien du Sport』が先月、今夏リーグアン所属クラブに加入した選手の失敗ランキングで南野拓実を1位に指名したことに触れると「リーグアンの激しさに耐えられないのであれば、彼はサウサンプトンと思い切って契約しても成功していなかっただろう」
「サウサンプトン幹部は明らかに南野拓実の大ファンだったが、この移籍の失敗を回避できたことに安堵しているはずだ。彼に大金をつぎ込んでいたら、現在所属している他の選手たちを獲得することはできなかったといえる」とし、同選手の獲得を逃して正解だったと見解を示した。
ただサウサンプトンは今季ここまでプレミアリーグ11試合を終えて3勝2分6敗。勝ち点11の獲得にとどまっており、14位と開幕スタートダッシュに失敗している。『フットボール・ファンキャスト』の見解によると、南野拓実を獲得していた場合にはさらなる成績不振に陥っていた可能性があると考えられる。