リヴァプールで存在感を増すエリオット

開幕1カ月を切ったFIFAワールドカップに向けてどの選手もコンディション面をより上げていきたいところだろう。欧州リーグはシーズン途中での開催となるため、直前までケガで参加できないリスクも考えられるが、各国のメンバー選考には大きな注目が集まるだろう。

ガレス・サウスゲイト監督率いるイングランドの選手たちも、メンバー発表に向けてアピールを続けている。イングランドはグループBに属しており、イラン、アメリカ、ウェールズと同組に。特にイギリスの国同士であるウェールズとの第3戦は、グループ突破もかかった大きな一戦になるに違いない。

そんな中で英『DailyMail』ではイングランド代表に選出の可能性もある選手を特集。そのメンバーの中にはイングランドのA代表経験のないMFの名前も載っている。今季リヴァプールで存在感を放つハーヴェイ・エリオットだ。

昨季ブラックバーンへの武者修行から戻ってきたエリオットは、序盤戦で中盤の主力として活躍。途中でケガを負ってしまい、チームも勢いを増していた終盤は出場機会は少なかったが、出場すれば高いクオリティを見せて輝きを放った。

そして今季は昨季以上にケガ人が続出したことで、中盤だけでなく右のウイングや[4-2-3-1]の右サイドハーフでも出場。中盤ならどこでもプレイ可能なユーティリティ性も評価できる。同紙では「(セオ・)ウォルコットのような衝撃的なデビューもあるかもしれない」と2006年のドイツワールドカップ直前に17歳の若さでイングランド代表デビューを果たし、メンバー入りもしたウォルコットのような鮮烈なデビューもあるかもしれないと期待している。

現在19歳でリヴァプールの主力の1人として活躍するエリオット。UEFA EURO2020では19歳で代表メンバー入りを果たしたブカヨ・サカの例もあり、今大会の“ウォルコット枠”としてエリオットが選出される可能性も十分に考えられる。