スタッド・ランス所属の日本代表FW伊東純也(29)は23日、リーグアン第12節のオセール戦で値千金の決勝ゴールをマーク。FIFAワールドカップ・カタール大会での活躍も期待される中、早くもフランス国内の強豪クラブから熱視線を注がれているようだ。24日、フランスメディア『メディアフット』が報じている。
伊東純也は昨季のベルギー1部リーグで8ゴール16アシストと結果を残すと、今年7月末にKRCヘンクからスタッド・ランスへ完全移籍。8月14日のリーグアン第2節・クレルモン戦で公式戦デビューを果たすと、今季ここまでリーグアンで4ゴール1アシストをマーク。前線2トップの一角でレギュラーに定着する中、オセール戦では1-1で迎えた87分に相手ゴールキーパーの弾いたボールに反応。左足で押し込んでチームに貴重な勝ち越しゴールをもたらすとともに、勝利に大きく貢献していた。
そんな中『メディアフット』の報道によると、オリンピック・マルセイユがKRCヘンク在籍時から伊東純也に関心を寄せているとのこと。
同メディアは「リーグアン挑戦1年目としては、まさに天才的な活躍を見せている」と伊東純也のパフォーマンスを高く評価しつつも「マルセイユのイゴール・トゥドール監督は『3-4-2-1』のシステムを採用しており、(伊東純也の本職である)ウイングのポジションが存在しない。それに来年1月の移籍ウィンドウでの最優先すべき補強ポジションは“9番”(ストライカー)だ」と綴っている。
これにくわえて「伊東純也とスタッド・ランスの契約期間は2026年6月までである。そのためマルセイユは彼を獲得するために1000万ユーロ(約14億円)以上の移籍金を支払わなければならない」と、獲得が容易でないとの見解を示した。
なおマルセイユには、過去に日本代表DF酒井宏樹(32)やDF長友佑都(36)が在籍。今季はリーグアンで開幕から9試合で7勝2分と好調を維持していたが、今月8日の第10節・アジャクシオ戦から3連敗。UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージでは4試合を終えて2勝2敗とベスト16進出の可能性を残している。