アーセナル所属の日本代表DF冨安健洋(23)は今月23日、プレミアリーグ第12節・サウサンプトン戦で3試合つづけて左サイドバックで先発出場している。ただ現地では、冨安健洋にレギュラーを奪われた格好となっているスコットランド代表DFキーラン・ティアニー(25)の今冬退団が予想されているようだ。24日、英メディア『HITC』が伝えている。

 冨安健洋は開幕当初、右サイドバックでイングランド代表DFベン・ホワイト(24)の控えに甘んじていた。しかし今月9日のプレミアリーグ第10節・リバプール戦でフル出場。エジプト代表FWモハメド・サラー(30)とのマッチアップを制して、今季初となる左サイドバックでの先発起用に応えると、その後のリーグ戦2試合でもスタメンに名を連ねていた。

 その左サイドバックでは、ウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコ(25)が開幕当初からレギュラーを張っていたものの負傷離脱。ティアニーの先発起用が続くと予想されていたが、直近数試合におけるミケル・アルテタ監督の起用法から序列低下が顕著となっている。

 そんな中『HITC』は「2500万ポンド(約40億円)でやって来たティアニーは、アーセナルを退団すべき」と見出しをうち、同選手の現状に関する特集記事を掲載。

 「アーセナルはプレミアリーグで首位に立ち、2022/23シーズンを素晴らしい形でスタートさせた。選手ほぼ全員が、ミケル・アルテタ監督のもとでのプレーを楽しんでいる」と前置きをした上で「ティアニーはジンチェンコの欠場により、プレミアリーグで多くの出場機会を得ると予想されていた」

 「しかしアルテタ監督はジンチェンコの代役として、右サイドバックの冨安健洋を起用している。サウサンプトン戦で冨安健洋が再び先発出場したことにより、ティアニーはリーグ戦3試合つづけてスタメンから外れたことになる」と、ティアニーの現状を説明している。

 つづけて「ティアニーは自分の将来について考えるべきだ。ジンチェンコは間もなく復帰するだろう。左サイドバックの3番手として残りのシーズンを過ごしたいのだろうか?」と疑問を投げかけると「彼はジンチェンコと冨安健洋の後塵を拝するには、あまりにも優秀な左サイドバックである」

 「今冬のウィンドウが開く前に状況が変わらなければ、ティアニーはおそらく自分の選択肢を検討することになるだろう」と言及。早ければ来年1月にアーセナル退団を決断するとの見解を示した。

 アーセナルは今月27日にUEFAヨーロッパリーグ・グループステージのPSVアイントホーフェン戦を控えているほか、30日にはプレミアリーグ第13節・ノッティンガム・フォレスト戦に挑む。サウサンプトン戦で冨安健洋が低調なパフォーマンスに終始しただけに、ティアニーにレギュラー奪還のチャンスが巡って来るか注目が集まる。