セルティック所属のMF旗手怜央(24)はFIFAワールドカップ・カタール大会の日本代表入りが厳しいとみられる中、25日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第5節・シャフタール・ドネツク戦で先発出場。自らのパスミスがきっかけで失点したものの、現地メディアは同選手に厳しい評価を与えなかった。

 セルティックは1-0で迎えた58分、旗手怜央の縦パスがカットされカウンターに遭うと、FWムィハーイロ・ムドリク(21)に決められて失点。後半途中で旗手怜央や日本代表FW古橋亨梧(27)をベンチへ下げる一方、日本代表FW前田大然(24)らを投入して反撃に転じたものの1-1で試合終了。CLグループステージ初勝利は最終節・レアル・マドリード戦へ持ち越しとなった。

 試合後、英紙『ザ・ナショナル』は選手採点で旗手怜央に対して「6」(10段階中「10」が最高)と及第点の評価を与えるとともに「この日本代表選手にとって、シャフタール・ドネツク戦は時にプレーを支配し、時にペースを乱すというアップダウンの激しいものだった。しかし、試合を決定付けるようなミスはなかった」と評価。戦犯扱いすることなく擁護している。

 また古橋亨梧には「7」と高い評価を与えつつも「いつもとは少し違うポジションであり、“10番”(トップ下)でプレーしているようにも見えた。(オフ・ザ・ボールにおける)彼のランニングとパスは、セルティックにチャンスをもたらした。しかし、後半に絶好のチャンスを逃してしまった」と決定力不足を指摘している。

 なおセルティックは今月11日のRBライプツィヒ戦で0-2と敗れたことにより、CLグループステージ敗退が決定。現地メディアは古橋亨梧や前田大然が本調子でないとした上で、両選手の得点力不足をグループステージ敗退の要因に挙げていた。