ヨーロッパリーグ(EL)・グループA第5節が27日に行われ、アーセナル(イングランド)とPSV(オランダ)が対戦した。
アーセナルは9月8日にチューリッヒ(スイス)の本拠地で行われた今季のEL開幕戦を、エディ・エンケティアの決勝ゴールで2-1で勝利した。続く第3節のボデ・グリムト(ノルウェー)戦はホームで3-0と快勝を飾り、アウェイで行われた第4節は苦戦しながらも、ブカヨ・サカの先制ゴールを守り切った。20日には延期となっていたPSVとの第2節を1-0で制し、4連勝でグループステージ2位以内確定させている。この試合で勝利すれば、首位での突破が決まり、決勝トーナメントにストレートインすることができる。今後の日程を考慮しても、非常に重要な意味を持つ敵地での一戦だ。
アーセナルは直近のプレミアリーグ第13節サウサンプトン戦(1-1)からスターティングメンバーを5名変更。同試合で途中出場となっていたキーラン・ティアニー、ファビオ・ヴィエイラ、エディ・エンケティアらが先発に名を連ねた。冨安健洋は公式戦4試合連続のスタメン出場を飾っている。一方、PSVはシャビ・シモンズ、コーディ・ガクポ、ヨエイ・フェールマンらがスタートから起用された。
試合は序盤からホームチームが多くのチャンスを作り出す。19分には中盤からのスルーパスに抜け出したガクポがGKとの1対1を冷静に仕留めたものの、ガクポのポジションがオフサイドだったためゴールは認められない。42分には中盤からの浮き球パスをアンワル・エル・ガジが前線で収めると、落としを受けたシャビ・シモンズが巧みなボールタッチでボックス内に侵入。寄せてくるDFをかわしながら最後は右足でネットを揺らしたが、エル・ガジの位置でオフサイドが確認されたため、またもゴールは認められなかった。対するアーセナルはなかなか決定的なチャンスを作り出すことができず。前半はこのままスコアレスで終了した。
後半開始と同時に、PSVはルーク・デ・ヨングを投入。するとそのデ・ヨングが起点となり、56分に試合の均衡が破れる。PSVから見て右サイド敵陣深い位置でのスローインをアンドレ・ラマーリョが先に触ると、ルーズボールにデ・ヨングが反応。寄せてきたロブ・ホールディングを反転でかわすと、横を走っていたフェールマンへシンプルなボールを送る。最後は左足ダイレクトで落ち着いて叩き込み、PSVが先手を取った。
続く63分にはセットプレーからPSVが追加点。63分、ガクポの蹴った左コーナーキックに合わせたのはデ・ヨング。飛び出してきたGKアーロン・ラムズデールのパンチングが空振りとなったところを見逃さず、そのままヘディングシュートを叩き込んだ。途中出場のデ・ヨングが1ゴール1アシストと大仕事をやってのけて、PSVがリードを広げている。
負けられないアーセナルは78分、グラニト・ジャカのミドルシュートが相手に当たってこぼれたところにエディ・エンケティアが反応。左足を振ったものの、GKワルテル・ベニテスがファインセーブを見せる。以降はなかなかチャンスを創出することができず、試合はこのままタイムアップを迎えた。冨安は74分までのプレーとなっている。
勝利したPSVはこれでグループステージを2位で以内終えることが決まった。残りの一戦でアーセナルと首位の座を争うこととなる。なお、アーセナルは最終節を勝利すれば他会場の結果を待たずに首位通過が決まる。アーセナルが引き分けた場合、PSVは勝利すれば首位に浮上し、決勝トーナメントにストレートインすることができる。
次節は11月3日に行われ、アーセナルはホームにチューリッヒを迎える。一方、PSVは敵地でボデ・グリムトと対戦予定だ。
【スコア】
PSV 2-0 アーセナル
【得点者】
1-0 56分 ヨエイ・フェールマン(PSV)
2-0 63分 ルーク・デ・ヨング(PSV)
冨安健洋は4戦連続スタメン