ブンデスリーガ第12節が30日に行われ、ウニオン・ベルリンとボルシアMGが対戦した。
今シーズン開幕から好調を維持しているウニオンは、前節終了時点で首位を走っている。27日に行われたヨーロッパリーグ(EL)・グループD第5節のブラガ戦を1-0で制したことから、ELでも3連勝を記録し、決勝トーナメント進出に望みを繋いだ。2位のバイエルンが29日に行われたマインツ戦で6-2と勝利したため、首位キープのためには勝利が必要不可欠となる。前節ボーフム戦の黒星を払拭し、ブンデスリーガ2試合ぶりの勝利を掴みたい。
ウニオンは前節からスターティングメンバー3名を変更。原口元気はベンチからのスタートとなった。一方、ボルシアMGはヤン・ゾマー、板倉滉、ヨナス・ホフマンなど主力が相次いで負傷離脱を強いられている。1-3で敗れた前節のフランクフルト戦からは先発を1名変更。マルクス・テュラム、ユリアン・ヴァイグルらが先発に名を連ねた。
試合の均衡が破れたのは33分。右コーナーキックからニコ・エルヴェディがヘディングシュートを沈め、ボルシアMGが先手を取った。ホームチームは前半ゴールを奪うことができず、このままボルシアMGの1点リードでハーフタイムに突入する。
後半に入ると徐々にウニオンが自分たちの時間を増やしていき、相手ゴールに迫る場面を多く作り出す。59分には原口、クリストファー・トリメル、スヴェン・ミケルをピッチに送り出した。それでもなかなかゴールラインを越えることができず、1点ビハインドのまま残り75分に突入。すると79分に再び試合が動いた。原口からの横パスを受けたディオゴ・レイテが自ら持ち運び、山なりのアーリークロスを供給する。このボールをケヴィン・ベーレンスが頭で押し込み、ウニオンが1点を返した。
完全に試合の流れを自分たちのものとしてウニオンは86分、左サイド高い位置でボールを持ったユリアン・リエルソンのクロスボールから、トリメルがヘディングシュートを叩き込み、ついに逆転に成功した。しかし、トリメルの位置がオフサイドだったため得点は認められない。その後もウニオンが攻撃を続けたものの、これ以上の得点は生まれず、このまま後半アディショナルタイムに突入。このまま試合終了だと誰もが思ったが、ウニオンは攻撃の手を緩めなかった。左コーナーキックを近い位置で受けたジェイミー・ルウェリングが右足でクロスボールを供給すると、上がっていたダニーリョ・ドゥーキが頭で合わせる。土壇場でウニオンが逆転に成功した。
試合はこのままタイムアップ。ウニオンはブンデスリーガ2試合ぶりの白星を飾り、首位の座をキープした。なお、ボルシアMGは手痛いリーグ2連敗となっている。
次節、ウニオンはミッドウィークのELを挟んで、11月6日に敵地でレヴァークーゼンと対戦する。一方、ボルシアMGは同4日、遠藤航と伊藤洋輝が所属しているシュトゥットガルトをホームに迎える。
【スコア】
ウニオン・ベルリン 2-1 ボルシアMG
【得点者】
0-1 33分 ニコ・エルヴェディ(ボルシアMG)
1-1 79分 ケヴィン・ベーレンス(ウニオン・ベルリン)
2-1 90+7分 ダニーリョ・ドゥーキ(ウニオン・ベルリン)