【プレミアリーグ】アーセナル5-0ノッティンガム・フォレスト(日本時間10月30日/エミレーツ・スタジアム)

 ブラジル代表FWマルティネッリのゴールシーンで見せた、アーセナルの選手たちのある行動が大きな話題となっている。遠く離れた場所で復帰に向けて頑張る仲間に贈った最高のパフォーマンスに、視聴者からは「素晴らしいセレブレーション」と感動の声が溢れた。

【映像】復帰に向けて励む仲間にエールを送る

 イングリッシュ・プレミアリーグ第14節で、首位のアーセナルは最下位のノッティンガム・フォレストを本拠地に迎えた。試合は序盤からアーセナルが主導権を握ると、5分に日本代表DF冨安健洋のパスカットからマルティネッリのゴールが生まれて、幸先よく先制した。

 ゴールを決めたマルティネッリは、コーナーフラッグ付近まで駆け寄り、スタンドに向けて喜びを爆発させる。そこへ仲間たちが集まってくるという、いつもと変わらないゴールを祝う風景だった。

 しかし仲間と抱擁をした後、マルティネッリは自分のユニフォームの中からもう一枚のユニフォームを取り出してスタンドに向かって掲げた。それは背番号22、パブロ・マリと書かれたシャツだった。

 アーセナルからモンツァにレンタル移籍しているスペイン人DFパブロ・マリは今月27日、ミラノ近郊にあるスーパーマーケットに妻と子供と訪れていたところ、46歳男性によってナイフで刺された。マリの命に別状はなかったものの、スーパーの従業員が命を落とす事件となった。

 イギリス『BBC』の報道によると、マリは背中の筋肉再建手術を実施。手術は無事に成功し、今後はリハビリを実施するという。クラブの発表では「2カ月の休息が必要だ」とされている。

 そんな辛い思いをした仲間へのエールとして行われた、アーセナルの選手たちのゴールセレブレーションに視聴者たちが反応。「団結力あるわ」「素晴らしいセレブレーション」「マリはよ元気になってくれ」といった言葉がコメント欄に並んだ。

 なお、アーセナルはその後4点を奪い、5-0と快勝。アーセナルの活躍にマリも勇気をもらったに違いない。
(ABEMA/プレミアリーグ)