元日本代表FWの城彰二氏が10月30日、自身のYouTubeチャンネルでカタール・ワールドカップ(W杯)の日本対ドイツ戦のメンバーや戦術について語った。

 まず、フォーメーションは4-2-3-1を予想。スタメンには、GKに権田修一、DFは右から酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、長友佑都、MFはボランチが右から遠藤航と守田英正、2列目は右から伊東純也、鎌田大地、久保建英、FWには大迫勇也と見立てた。

 意見が分かれる傾向があるGKと左SBには、実績のあるベテランを並べた。権田を選んだ理由は、シュミット・ダニエルの得意なフィードはドイツ戦では活かせないため、「安定感、いろいろなバランスを考えて」。長友については「勝負がかかった時の、あの1対1の強さ。ドイツは守備的に入らないと難しいゲームになると思う」と守備面を重視しての起用と説明した。

 また、攻撃陣では、前半は久保と鎌田のコンビネーションに期待し、三笘薫は後半の“ジョーカー”として起用を提案した。
 
「初戦の前半って、すごく難しいのよ。入り方を失敗すると大負けするし。冷静になってすごく堅い前半になってくるはずなんだよ。でも、ドイツの力って強いから、ちょっと押され気味になると思う。だから、ほとんど守備。守備から何回かチャンスを作るくらいな感じになる」

 そして、ワントップに起用する大迫には、前からの守備とボールキープ力と一発に期待。ただ、前田大然や浅野拓磨をスタメンに起用して、前からプレスをかける作戦もあり得ると分析。「後半勝負に出る時に大迫を入れるのもあり」と読んだ。

 もしも、森保ジャパンがドイツ相手に先制点を取れた場合、どうするのか。城氏は、1点を守り切る戦術を否定し、「前線から守備する」「日本はパワープレイが弱いから。そうなると、すごくおかしくなるから。戦い方的には変えない」と主張する。

 また、2試合目のコスタリカ戦でのターンオーバーには「ローテーション組めるようなレベルじゃないからね日本」として、怪我や体調不良以外でスタメン交代には否定的。「コスタリカなんてなめるなよって話だから。日本ってまだそのレベルだからね」「主軸はこのままで3戦戦えばいい」と主張した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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