ウクライナサッカー協会(UAF)が、イラン代表のカタール・ワールドカップ(W杯)追放を訴えることを決定した。

カタールW杯のヨーロッパ予選では、プレーオフまで進出していたウクライナ。しかし、その後にロシアによる軍事侵攻を受けたために中止に。戦禍において延期された試合が行われると、スコットランド代表に1-3で勝利。しかし、ウェールズ代表との決勝で1-0と敗れ、W杯出場を逃していた。

そのウクライナだが、「組織的な人権侵害」を理由に、国際サッカー連盟(FIFA)に対してイラン代表の参加停止を要請する予定とのことだ。

イランでは、警察留置場に拘束されたマフサ・アミニさん(22)が死亡したことをきっかけに抗議活動がスタート。逮捕された理由は、イランの厳しい女性の服装規定に違反した容疑だった。

この問題には、予てからイラン国外でも抗議を示す声が挙がっていたが、ウクライナは正式にFIFAに訴えることにした。

さらに、「ウクライナに対するロシアの軍事的攻撃にイランが関与している可能性がある」とし、その点についても訴えるようだ。

UAFの執行委員会は10月31日に会合を行い、カタールW杯からイラン代表を除外することを検討する旨をFIFAに伝えることで合意した。

イランはグループBに入っており、イングランド代表、アメリカ代表、ウェールズ代表と同居している。