カタールワールドカップに向けたサッカー日本代表メンバーは11月1日に発表される。

 しかし、ここにきて心配なアクシデントが続いている。26人の最終メンバー入り濃厚と思われている欧州組の日本代表選手たちが、所属クラブの試合で相次いで負傷してしまった。

 スポルティングCPに所属するMF守田英正は現地26日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第5節のトッテナム・ホットスパー戦で左太ももを痛め、61分に途中交代を余儀なくされた。

 その後、29日に行われたリーガ・ポルトガル第11節のアロウカ戦を欠場。スポルティングCPのルベン・アモリム監督は前日記者会見で守田の状態に言及し「どれほどの時間がかかるか、まだわからない」と、復帰の見通しが立っていないことを明かしていた。

 スペインではレアル・ソシエダに所属するMF久保建英が左肩を脱臼したことがわかっている。同選手は27日にアウェイで行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)のオモニア・ニコシア戦に先発出場したものの、32分に相手選手との接触で左肩を痛め、ハーフタイムに交代していた。

 29日のラ・リーガ第12節・ベティス戦をした久保について、前日記者会見に出席したソシエダのイマノル・アルグアシル監督は「マンチェスター・ユナイテッド戦に出場できるかどうか、(当日の)木曜日まで待つ必要がある」と明かした。

 ELのグループステージ最終節となるユナイテッド戦は11月3日に予定されている。アルグアシル監督によればベティス戦に間に合う可能性もあったとのことなので重傷ではなさそうだが、久保は肩に不安を抱えながらプレーを続けなければならないかもしれない。

 そして、週末にも負傷者が増えた。29日に行われたブンデスリーガ2部第12節のホルシュタイン・キール戦に先発出場したフォルトゥナ・デュッセルドルフのMF田中碧が、右ひざを痛めてしまった。

 田中は83分に途中交代し、試合終了後はチームメイトにおんぶされてピッチを後にした。30日にはクラブ公式SNSが「月曜日(31日)に検査を行う」と明らかにしており、これから詳しい症状が明らかになるものと見られる。

 9月から離脱しているボルシアMGのDF板倉滉やボーフムのFW浅野拓磨もまだ復帰に至っておらず、守田や久保、田中の状態も不透明。そんな中で11月1日にカタールワールドカップ出場メンバーが発表される。

 負傷を抱えているのは日本代表にとって欠かせない選手たちばかりで、いずれも軽傷、あるいはカタール入りの前に復帰のめどが立つことを祈りたい。

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