ゴールを奪うのは誰になる
20日に開幕するワールドカップに向けて日本代表のメンバーが発表されたが、注目が集まるのはセンターFWの争いだろう。前回のワールドカップでゴールを記録し、森保ジャパンのエースだった大迫勇也が外れ、上田綺世や前田大然、浅野拓磨などが入った。
今回の選考ではスピードを武器にしたFW陣が優先された印象だ。前田は圧倒的な速さで横浜F・マリノスやセルティックで得点源として活躍。昨季はJ1得点王に輝くなど結果を出して欧州への扉を開いた。ドイツやスペインなどボールを持たれる展開が予想される中で、一発で裏返すことができる前田の存在は貴重だろう。
その意味では、浅野も前田と同じような起用が考えられる。相手の裏を突いたカウンターから仕留める力は高く、パルチザンでは右サイドハーフでセルビアリーグで18ゴールを記録するなど得点力も上がっている。セルティックでゴールを量産している古橋亨梧の選出は意外だったが、スピードを意識した選考になった。
また起点となれるFWとして上田がメンバー入りを果たした。大迫が担っていた役割を上田が担うことになるだろう。9月のエクアドル戦では上田が起点になるシーンは多く、途中出場から存在感を発揮していた。大迫は起点になりながらゴールも奪えるストライカーだったため、上田にも結果が求められてくる。主導権争いが予想されるコスタリカ戦では上田の活躍がカギとなる。
日本代表は[4-2-3-1]か[4-1-2-3]のシステムで戦うため、1トップか3トップのセンターFWは誰をチョイスするか。森保監督の采配に注目だ。