大迫、古橋がいても面白かったか

タレントが揃っている2列目に比べると、センターフォワードの人選は森保ジャパン注目ポイントの1つになっていた。

話題を呼んだのはベテランの大迫勇也、セルティックで得点を量産していたFW古橋亨梧の2人が外れたことだ。ここには森保一監督のこだわりがあったのだろう。

最終メンバーに選ばれたのは上田綺世、浅野拓磨、前田大然、町野修斗の4人だ。初戦のドイツ戦では前田が先発し、途中出場した浅野はドイツ相手に決勝ゴールも奪ってみせた。

ここまでは良かったが、0-1で敗れた第2戦のコスタリカ戦では先発した上田綺世が思うように機能しなかった。コスタリカ守備陣のブロックが効いていたこともあるが、上田は持ち味を発揮できないままピッチを退くことになってしまった。

このコスタリカ戦の結果から、大迫と古橋の必要性を感じた人もいるかもしれない。英『Glasgow Live』はセルティックサポーターのSNS上での声を紹介しているが、中には古橋を招集すべきだったのではとの意見も出ている。

「旗手と古橋を日本代表から外した理由は分からないが、日本は大きなものを失った。古橋なら(コスタリカ戦で)チャンスを沈めていただろう」

「旗手と古橋は今の日本代表選手よりクオリティが高いように見える」

セルティックではMF旗手怜央も活躍しており、コスタリカ戦のような展開で中盤から違いを生むことも出来たかもしれない。現地サポーターからすれば、2人の招集外は意外なのだろう。すべては仮定の話ではあるが、結果が出なかった際にはこうした指摘が出てくるものだ。

1日には運命のグループ最終戦・スペイン戦に臨むが、注目のセンターフォワードは誰に任せるべきだろうか。ドイツ戦での結果を考えれば浅野か前田が1番手となるだろうが、いずれにしても選択肢は限られる。コスタリカ戦で機能しなかった上田の起用は難しく、ベンチに入っている町野は過去2試合で出番がなかった。重要なスペイン戦での大抜擢はギャンブル要素が強すぎるだろう。

今取れる選択肢はスピードスターの浅野、前田のどちらかだ。浅野の招集は大ヒットとなったが、森保監督は勝負のスペイン戦で誰に賭けるのか。選手のタイプを考えると、大迫や古橋がいても面白かったかもしれない。