現地時間11月7日、ブラジルサッカー連盟はカタール・ワールドカップに臨むブラジル代表のメンバー26人を発表した。

 ネイマールやヴィニシウス・ジュニオール、カゼミーロ、マルキーニョス、アリソン・ベッカーらが順当に選ばれるなか、ガビゴール(ガブリエウ・バルボーサ)、ロベルト・フィルミーノ、フィリッペ・コウチ―ニョ、ガブリエウ・マガリャンイスらの落選も話題を集めている。

 ブラジルメディア『terra』によれば、なかでも物議を醸しているのがフィルミーノの落選のようだ。リバプールに所属する31歳のストライカーは、昨シーズンにやや調子を落とし、1年近く代表から遠ざかっていたものの、今季は復活。9月には代表復帰も果たしていた(出場はなし)。
 
 それだけに、選外に衝撃を受けたファンが少なくなかったようだ。同メディアは「リバプールのフィルミーノが外れたため、このアスリートの名前がインターネット上でトレンドのトップに躍り出た」と伝え、ツイッター上の声を紹介している。

「フィルミーノがいないなんて」
「フィルミーノを選ばなかったのは間違いだ。少なくとも2人のウインガーがプレーしないのはほぼ確実。フィルミーノは、セットアップしてペナルティエリアに足を踏み入れられる唯一の選手なのに」
「2つのポジションでプレーするフィルミーノは、短期決戦のトーナメントでは重要な選手だった。彼がラフィーニャやリシャルリソンよりも良いシーズンを過ごしているのは言うまでもない」
「9試合無得点のストライカー、怪我から復帰したストライカー、フィールドに足を踏み入れることさえしないMF、引退したようなウインガーが入ったのに」

 ペナルティエリアの中で仕事ができ、タメを作って周囲を活かせるフィルミーノは、個の打開力に長けたウイングタイプの多いセレソンのアタッカー陣の中で、違う特徴を持った選手だった。チッチ監督の決断は吉と出るか凶と出るか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】フィルミーノが選外でも超豪華!ブラジル代表のW杯メンバー26人をチェック