バルサを支えるテア・シュテーゲン
ラ・リーガ第13節でレアル・マドリードがラージョ・バジェカーノに2-3と敗戦。レアルは今季リーグ戦初黒星を喫するとともに、アルメリアに2-0と勝利したバルセロナに勝点差「2」を付けられ、首位の座を明け渡すこととなった。
首位に立ったバルサで際立っているのが、今季の失点数だ。ここまで13試合で喫した失点はわずかに「4」。敗戦したレアル戦で3失点を許したものの、残りは第2節でのレアル・ソシエダ戦でアレクサンダル・イサク(ニューカッスル)に決められたもののみ。実に11試合でクリーンシートを達成しているのだ。
その守護神がワールドカップで日本代表にも立ち塞がることになるだろうか。マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンは、今季も高いパフォーマンスを披露してバルセロナに安定感をもたらしている。
テア・シュテーゲンは今季のラ・リーガでの1試合平均セーブ数は「2.0」を記録。リーグ全体で見れば、決して多い数字ではないが、ボールを支配して主導権を握る戦いを続けるバルサにおいて少ないピンチでも確実に止めている証拠だろう。彼の活躍なくしてクリーンシート11試合を積み重ねることはできないはずだ。
ドイツ代表でもその好調ぶりを発揮できるだろうか。日本、スペイン、コスタリカと同組となったドイツにおいては正GKとしてマヌエル・ノイアーが存在する。肩を負傷して戦列を離れていたノイアーだが、ブンデスリーガ第13節のヘルタ戦で復帰。ワールドカップに向けて残りリーグ戦は2試合となったが、急ピッチで調整するところだろう。
初戦で日本と相まみえるドイツだが、テア・シュテーゲンが先発の可能性も十分に考えられるはずだ。リーガで高い存在感を発揮する守護神は、W杯の大舞台で日本にも失点を許さないと、ゴールマウスに鍵をかけることになるかもしれない。