ワールドカップへのケガの影響が心配された冨安健洋だが、監督から朗報が届けられた。
冨安は3日に行われたヨーロッパリーグ・グループステージ最終節のチューリヒ戦で、終盤から途中出場したものの、終了間際に負傷で交代。右太ももを押さえていた日本代表DFの表情が暗かったこともあり、ケガの深刻さが懸念されていた。
だが、アーセナルは7日、クラブの公式ウェブサイトで、カタール・ワールドカップに臨む日本代表メンバーを紹介する中で、冨安について「大会までの残り試合に向けたフィットネスに関して検討しているところだが、大会では起用可能な状態となるはず」と明かしている。
地元メディア『footoball.london』は8日、アーセナルのミケル・アルテタ監督が、クラブメディアで「トミは小さなケガだ。試合中に止まったのは良かった」と話していると伝えた。
「大きな問題にはならないだろう。1週間ほどで戻ると思う。だから、彼がワールドカップで元気に先発出場するのを願っているよ」
周知のとおり、冨安は昨シーズンの後半戦を負傷で棒に振った。今季も開幕に間に合わず、右SBの定位置をベン・ホワイトに譲り渡している。それだけに、再度の負傷による長期離脱を回避できたのは幸いだ。
そして何より、日本代表と森保一監督は安堵しているだろう。中山雄太の離脱に加え、8日にはシュトゥットガルトの遠藤航がブンデスリーガのヘルタ・ベルリン戦で負傷交代。ミヒャエル・ヴィマー暫定監督が「重度の脳震とうの疑い」と話している。
カタール・ワールドカップ開幕まで2週間を切り、各国代表が最も懸念しているのが、選手たちの負傷だろう。冨安が大会に向けて準備を整えられそうな見込みとなったのは、不幸中の幸いだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】途中交代から13分後、突然ピッチに座り込んで倒れた冨安。ユニホームで顔を覆う場面も