明治安田生命J1リーグ・セレッソ大阪所属のFWアダム・タガート(29)は、FIFAワールドカップ・カタール大会のオーストラリア代表から落選。同選手に母国復帰の可能性が浮上しているようだ。10日、豪州・パースの地元メディア『ウエストスポーツ』が報じている。
タガートは水原三星在籍時の2019シーズンに韓国1部リーグで20ゴールをあげて得点王のタイトルを獲得。2020シーズン終了後に水原三星からセレッソ大阪へ完全移籍したが、昨年10月27日の天皇杯準々決勝・名古屋グランパス戦で左ヒザ前十字じん帯を損傷。今年4月に復帰したものの、今季はJ1リーグで11試合の先発出場で5ゴールに終わっていた。
またオーストラリア代表でもカタールW杯アジア最終予選6試合の欠場を余儀なくされると、6月のアジアプレーオフ・UAE戦と大陸間プレーオフ・ペルー戦でもコンディション不良により直前でメンバー外。9月のニュージーランド戦では先発出場していたが、ニューカッスル・ユナイテッド所属FWガラン・クオル(18)がサプライズ選出されたこともありカタールW杯の代表メンバーから外れている。
『ウエストスポーツ』の報道によると、豪州1部パース・グローリーがタガートの再獲得に興味を示しているとのこと。また同選手はセレッソ大阪との契約を来季終了後まで残しているが、選手サイドの意向次第では今季終了後にも復帰実現の可能性があるという。
タガートはパース・グローリーの下部組織出身であり、2011年にトップチームへ昇格。2012年に一度クラブを離れたが、ダンディー・ユナイテッドやフルハムをへて2016年7月にパース・グローリーへ復帰していた。
なお韓国メディア『ネイト』は今年6月、セレッソ大阪がタガート獲得の際に水原三星に移籍金として300万ドル(当時約3億900万円)を支払ったと報じている。