シャルケ所属のFIFAワールドカップ・カタール大会日本代表DF吉田麻也(34)は12日、ブンデスリーガ第15節・バイエルン・ミュンヘン戦でフル出場。チームは0-2で敗れたものの、現地メディアから及第点の評価を得ている。

 吉田麻也は今季開幕からブンデスリーガ全試合で先発出場。ただ現地メディアからは再三にわたり「スピード不足」と指摘されるなど、15試合で32失点というリーグで2番目に失点が多いことの原因として批判を受けていた。

 そんな中で迎えたバイエルン戦では前半から防戦一方の展開になると、38分にドイツ代表FWセルジュ・ニャブリ(27)に先制ゴールを許す。さらに52分にカメルーン代表FWエリック・マキシム・シュポ=モティング(33)にゴールネットを揺らされると、その後も主導権を握られたまま試合を終えている。

 試合後、ドイツメディア『RUHR24』は吉田麻也に対して「3」(6段階評価で「1」が最高点)と及第点の評価を与えるとともに「シャルケは試合の長い時間、自陣で守備をしていたため、スピード不足は問題にはならなかった。ヘニング・マトリチャーニと強固なディフェンスラインを形成した」と評している。

 カタールW杯グループリーグ初戦のドイツ戦でスタメン出場の可能性がある吉田麻也。W杯優勝候補との直接対決でも防戦一方の展開になることが予想されるだけに、バイエルン戦で「スピード不足」という懸念材料が表面化しなかったことは、森保ジャパンにとってかなりの参考材料となりそうだ。