FIFAワールドカップカタール2022に臨む日本代表は13日、練習3日目を迎えた。
3日の試合で右太ももを痛め、以降アーセナルでの試合を欠場している冨安健洋(アーセナル)は、同日朝に到着したこともあり、この日は完全別メニュー。練習場には姿を見せたが、グラウンドの外周を歩いて体を温めると、以降はピッチ脇でエアロバイクやストレッチで調整した。
練習後の取材に応じた冨安は負傷の状態について、「大丈夫だと思います」とコメント。これまでの負傷箇所とは違うと話し、23日のドイツ戦に向けては「問題ない」と断言。一方で練習復帰の見通しは「状況を見て」と述べるにとどまった。
現在首位を走るアーセナルにおいて、冨安は今シーズン、左サイドバックでの起用に応えている。「プレミアリーグでやっていて、毎週どの試合も簡単な試合がない。そこでやらせてもらっているのももちろんですし、練習の中でもかなり高いスタンダードを要求されるので、そういった環境が成長させてもらっているのかなと思っています」と、この2シーズンでの自身の成長理由を語った。
アーセナルは攻守に勢いと意思統一が見える中で、リーグ首位に立つ。「(ミケル)アルテタ監督になって4シーズン目、僕も(在籍)2シーズン目ですけど、昨シーズンより今シーズンの方が、より成熟してきていますし、いいものになってきているところがある」とクラブチームでの時間を掛けたチーム作りの成果を話し、代表のような短期間でのチーム作りへの還元としては「そこには時間が必要だと思いますが、僕らには僕らなりの戦い方もあると思うので、何をやるにしても信じることが一番大事。信じて、やるべきことをやるだけです」と代表での戦いに集中していく姿勢を示す。
自身初のワールドカップとなるが、「どの選手にとっても夢の舞台ですし、それはアーセナルにいても、他の選手と話していても感じるところであるので、そこのメンタル的なバランスは必要とは思っています」と話す一方で「もちろん特別な舞台ですし、独特な雰囲気はあると思いますけど、初出場ですし、知らない方がいいこともあると思っているので、いつも通りやればいいかなと思っています」と不動心で臨むことを強調し、意気込みを示している。