スタッド・ランス所属の日本代表FW伊東純也(29)はFIFAワールドカップ・カタール大会での活躍が期待される中、ドイツ代表やスペイン代表との直接対決における理想的な試合展開を語った。13日、国際サッカー連盟(FIFA)の公式サイトが同選手の言葉を伝えている。

 伊東純也は日本代表で右ウイングを主戦場とする中、カタールW杯アジア最終予選では4試合つづけてゴールを奪取。主力選手として日本代表のカタールW杯出場権獲得に貢献すると、今年6月と9月に行われた国際親善試合でもプレーしていた。

 一方、所属先のスタッド・ランスでは前線2トップの一角でプレー。本職ではないポジションを任せられる中でも、今季ここまでリーグ戦12試合の出場で4ゴール1アシストをマーク。日本代表率いる森保一監督も、同選手の前線起用をオプションとして考慮していることを明かしていたが、9月の国際親善試合まで一度も試していない。

 伊東純也はFIFAのインタビューに応じた際、ドイツ代表やスペイン代表の攻略方法を聞かれると「スペイン代表の強さは誰もが知っていますし、ボールを持つ時間という点では我々よりもドイツ代表の方が有利だと思っています。ただ、その分守備面での余裕が生まれると思うので、たくさん走ってカウンターアタックで得点を狙うことに集中したほうがいいですね」と回答。

 「個人的にはカウンターアタックが好きなので、そこでベストパフォーマンスを発揮できればと思っています。チームとしてはベスト8入りを目指しているので、いずれにせよスペイン代表とドイツ代表に勝たないといけません」と、カウンターの局面で自分自身の特徴が活きることを主張している。

 森保一監督は以前から伊東純也やブライトン所属MF三笘薫(25)の個人能力による局面打開に大きな期待を寄せている。ドイツ戦やスペイン戦で防戦一方の展開が予想される中、指揮官が伊東純也にどのような役割を与えるのか注目が集まる。