オランダ代表がカタールの出稼ぎ労働者への支援を表明した。
オランダサッカー協会(KNVB)は14日、同国代表チームがカタール・ワールドカップ(W杯)期間中に着用するユニフォームをカタールの出稼ぎ労働者への支援のためにオークションにかけることを発表した。
カタールでは280万人の人口の大部分を出稼ぎ労働者と外国人が占めているが、その労働条件と人権問題が国際社会で強く非難されている。
そういった中、KNVBは今回のW杯参加にあたってその問題への懸念を表明してきた。そして、同協会は今大会参加選手との協議の結果、着用ユニフォームのオンラインオークションの収益を出稼ぎ労働者の状況を改善するために使用することを決定した。
同代表でキャプテンを務めるDFヴィルヒル・ファン・ダイクは、今回の決定に際して以下のコメントを残している。
「大会の促進がカタールの出稼ぎ労働者に大きな影響を与えたことは誰の目にも明らかだ」
「彼らは非常に過酷な条件下でスタジアム、インフラストラクチャ、ホテルなどの宿泊施設の建設に従事してきた。僕らはそこでのすべての活動を通じて、その問題を認識してきた。これらの条件を改善する必要があることは誰の目にも明らかだ」
また、オランダ代表はカタールで約20人の移民グループに会い、その労働条件について話し合う機会を持ったという。また、彼らにチームのトレーニングに参加する機会を与えるための時間を作ったという。
「僕らの存在が、現在進行中の変化に貢献することを願っている」
「移民労働者の状況を改善するために、協会の首脳陣はすでに多くのことを行ってきた。だけど、それだけでなくドレッシングルームからも具体的な貢献をしたいと考えているよ」