日本代表は15日、FIFAワールドカップカタールに向けて、ドーハで練習を行った。
体調不良で合流が遅れる三笘薫(ブライトン)を除く25名が練習場に姿を見せたが、左ふくらはぎに違和感があるという守田英正(スポルティング)と、脳震とうからの復帰プロトコルにある遠藤航(シュトゥットガルト)は冒頭から別メニューとなった。
練習後の取材に応じた遠藤は、「だいぶ良くなっているので、大丈夫」「回復自体は順調らしいです。めまいとか残ったりしていないので」と表情明るくコメント。一方で、「当たったところが痛いくらい」「バランスのリハビリみたいなのをやると、めまいまではいかないですけどフワッとする感じはします」と、まだ回復段階にあることと話す。
ドクターとも会話しながら進めているとのことで、トレーニングも「ちょっとずつ段階を踏んでやっていく」として、17日にアラブ首長国連邦のドバイで行われる大会前最後の親善試合となるカナダ戦は、「行かないです。試合は出られないので、わざわざ飛行機乗る必要はないので、こっちに残ります」と、欠場すると明かした。守田が左ふくらはぎの違和感、田中碧(デュッセルドルフ)も合流後に別メニューをこなしているなど、カナダ戦に向けてボランチが手薄の状況となったが、「みんな何かを抱えながら来ているけど、ここに来ているということはW杯に出られるから来ている。リーグ戦でもW杯でも、選手からすれば同じ準備期間。初戦に向けて、準備をそれぞれがしっかりやっていけばいいと思っているし、次の試合に関しては、いろいろなことを試すチャンスにもなると思うので。新たなオプションを最後持つという意味でも、いい機会にはなると思う」と、ポジティブにとらえている。
8日のヘルタ・ベルリン戦で脳震とうとなった遠藤。そこからは安静に努めていたとのことで、「こうなってしまったので、意外としっかり休んでというか、少しずつできる時間の中で準備をしていくだけなので、ネガティブになっていないし、ここに来られたこと自体、どうかわからないぐらいの感じだったので、ここに来られて嬉しいし、ここに来れば、W杯のスイッチというのは勝手に入っていく」と、本番を見据える。
ロシアW杯ではメンバーに選出されたものの、出番のなかった遠藤。「4年後に代表でスタメンを取るという思いを持って、ずっとやってきたところがあるので、ここに来て試合に出るだけの状態にまで持ってこれたところは、シンプルに自分のことを評価してもいい」と振り返りつつ、「試合に出るだけで来ているわけではないので、あとW杯ベスト8というところの新たなチャレンジをこれからやっていく」とコメント。
自身含め、ブンデスリーガ所属選手が多数いる日本代表が初戦で迎えるのはドイツ代表。その初戦に向けては改めて「ドイツも全く知らない相手というより、顔見知りがいて、ブンデスでやっている選手たちがいることはわかっているので、相手も自分たちを見下すようなサッカーはしてこないと思います。本気のドイツとやるという意味で、難しい試合になることはわかっていますが、それをトライして勝ちに持って行こうというのが、このW杯の一番楽しいところというか、それを求めて、自分たちはここに来て今までやってきているので、個人的には本当に楽しみ」と、意気込んでいる。