森保一監督率いる日本代表は、今月23日にFIFAワールドカップ・カタール大会のグループリーグ初戦・ドイツ戦に臨む。そんな大一番を前に、海外ではSCフライブルク所属MF堂安律(24)に対する注目度がにわかに高まっている。

 堂安律はカタールW杯アジア最終予選で10試合中2試合の出場。主戦場である右サイドハーフでスタッド・ランス所属FW伊東純也(29)がレギュラーに定着していたこともあり、ベンチで過ごす時間が長かった。

 それでも6月のキリンチャレンジカップ・キリンカップサッカー2022では、全4試合出場で2アシストとアピール。新天地のSCフライブルクでも今季ここまで4ゴール4アシストと主力選手として結果を残し、カタールW杯メンバー入りを果たした。

 そんな中、米メディア『ユーロスポーツ』ドイツ版が15日に「カタールW杯で旋風を巻き起こすかもしれない“無名”のイレブン」と題した特集記事を掲載。スポルティングCPで日本代表MF守田英正(27)とチームメイトのウルグアイ代表MFマヌエル・ウガルテ(21)やガーナ代表FWアブドゥル・ファタウ・イサハク(18)、堂安律などを選出している。

 そして堂安律については 「おそらく森保一監督に与えられたエキサイティングな攻撃オプションの中で、最も知名度が低い選手である」と紹介。

 「堂安律がSCフライブルクで重要な歯車を担っている。クリスティアン・シュトライヒの採用する(4-2-3-1の)フォーメーションにおいてトップ下や右サイドでプレーすることが多い中、美しいタッチで相手を交わすことができる上、強烈なシュートも持っている。SCフライブルクはコレクティブなプレーを重視し、堂安律はそのシステムで成功を収めている」とSCフライブルクで好調を維持している現状を説明している。

 そしてカタールW杯本大会で先発出場する可能性については「堂安律が先発するかどうか、はっきり言うのは難しい。彼は右サイドでのプレーを好んでいるが、伊東純也や久保建英がプレーしたいポジションでもある。鎌田大地がトップ下でプレーすることがほぼ確実なので、伊東純也や久保建英と争う必要がある」と占った。