負傷中のデイビスは出てこない可能性もある

ワールドカップ・カタール大会に出場する日本代表は17日に親善試合でカナダ代表と対戦する。W杯本戦前最後のテストゲームであり、有意義なものとしたい。

カナダ代表は北中米カリブ海予選を1位で通過している。グループステージで戦うコスタリカ代表もこの地区であり、カナダ戦で何かヒントを得たい。

カナダ代表は4バックと3バックを使い分けるチームで、W杯予選では[4-4-2]の形が多く見られた。9月と11月の親善試合では[3-5-2]を採用しており、日本戦は3バックかもしれない。

メンバー構成は欧州組とMLS組みに分かれており、前線の選手ほどヨーロッパを舞台に戦っている選手が多い。アルフォンソ・デイヴィスやジョナサン・デイビッドがそうだ。5大リーグでプレイしている若手で、デイビスはカナダ代表ではアタッカーとして振舞う。

直近3試合の中で2試合は前線の並びが同じだった。トップ下の前に2トップが並ぶ3トップで、FWサイル・ラリンとデイビッドの2トップをデイビスがトップ下として操る。ラインはトルコのベシクタシュでリーグ戦19ゴールを記録した過去を持つアタッカーで、カナダ代表では25ゴールと歴代トップスコアラーだ。

前線には足に自信のある選手が多く、スピーディなカウンターに注意したい。守備陣はそういった攻撃に対応できる冨安健洋や板倉滉がいるが、怪我明けであり、森保一監督はカナダ戦でどういった先発を組んでくるのか注目だ。

前線と比べ中盤や後方はそれほど知名度の高いタレントはいないが、英『The Athletic』で代表監督であるジョン・ハードマンがMFリアム・フレイザーとMFアディバ・ハッチソンの2人を称賛している。

「彼はピッチのどこでプレイさせてもIQが高い。彼は間違いなくチームに貢献してくれるはずだ。彼の経験は他のセンターバックを凌駕する」

同メディアでハードマンがハッチソンへの信頼を語っている。39歳の大ベテランで、キャップ数は97とW杯で100試合に到達することになるだろう。ゲームを読む力があり、後半からの投入が予想される。

北中米カリブ海予選を首位で突破してきたカナダ代表。36年ぶりのW杯進出であり、その中心はデイビスら若手だ。とくに前線の破壊力は興味深いものであり、日本代表はこのカナダ代表をどう攻略していくのだろうか。