FIFAワールドカップカタール2022に臨む日本代表に招集されているMF鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)が、本大会に向けての意気込みを語った。
開幕が目前に迫ったカタールワールドカップに向けて、ドーハで調整を続ける日本代表。現地時間13日に行われたブンデスリーガ第15節のマインツ戦(1-1△)にフル出場した鎌田は、15日から代表チームに合流した。トレーニング後に取材に応じた鎌田はドーハの印象について「暑いなって思う」と漏らしつつ、「試合を終えて移動してきたばかりなので、体が重いなって感じですけど、いつも通りです」と自身の状態を分析した。
所属クラブではボランチを主戦場に活躍。今季はここまで公式戦22試合に出場し12ゴール4アシストを記録するなど、得点に関与するプレーも多く見せている。鎌田は「世界のトップと比べると全然得点は取れてないんですけど、中盤の選手の割には点を取っていると思います。今はチャンスが来たときにうまく決められていると思うんで、しっかり継続できたらいいなと思います」とコメントしつつ、自身のボランチでのプレーを次のように分析した。
「1つ前のポジションだとマークに付かれて難しい感じはしますけど、3列目からだと遅れてうまく入っていくこともできますし、敵からしても付いていくのが難しいと思います。他の選手がうまく崩してくれているし、今は空いている時に良いタイミングで前線に顔を出せています。3列目でのプレーは自分のやりやすさに繋がっていますし、得点パターンにも繋がっていると思います」
そんな鎌田だが、日本代表ではトップ下を務めることが多く、所属クラブとは異なるプレーや役割を求められている。チームメイトの特徴も異なる環境でのプレーについて鎌田は「代表でもサイドで仕掛ける選手がたくさんいますし、もちろん試合の展開を見ながらですけど、彼らをうまく生かして、自分がうまく生かされるようにやっていかないとダメだと思います」と前置きしつつ、トップ下でのプレーに関して次のように言及した。
「もちろん試合の内容を見ながら、どこに比重を置くとか、重きを置いていくかっていうのを考えることは重要です。でも、トップ下はよりゴールに近い位置なので、守備よりも攻撃に比重を置けるだろうし、前のスプリントだったりに重きを置けるかと思います。いなければならない場所にしっかり走る。もしボールが来なくても、それを続けていけばチャンスは来ると思うので、そういうのを積み重ねていきたいと思います」
今大会ではグループステージでドイツ代表、スペイン代表という世界屈指の強豪2カ国と対戦。守備に回る時間が長くなることも予想される。鎌田は「クラブと代表の守備のやり方は全く違うので、切り替える必要はありますが、戦術練習にもうまく取り組めているので問題ないかなと思います。ボランチとトップ下の守備は違いますし、見え方が違うと思います。でも、以前から常に守備はやってきましたし、改善すべき点だと思って取り組んできました。前だろうが後ろだろうが僕自身はあんま変わらないと思います」とコメントした。
26歳で迎える自身初のワールドカップ。日本代表の中心選手としての活躍も期待される。鎌田は「そこまで気負うことなく、いつも通りの自分でいれたら良いと思います。今までやってきたことに対しての自信もあるし、状態も良いです。しっかり、いつも通りやれたらいいなと思います」と意気込みを示した。