FIFAワールドカップカタール開幕を控えるサッカー日本代表は、現地時間17日にカナダ代表と親善試合を行う。今夏移籍したASモナコでなかなか結果を出せなかった南野拓実だが、徐々に新天地にも適応して調子を上げている。自分自身でも調子が上向いている「サイン」を感じ取っているようだ。

 世界トップクラスの選手が並ぶリバプールでプレーした2年間は、常にゲームに出るという立場ではなかった。今夏加入したモナコでも序盤戦は苦戦し、ベンチスタートとなることが多かった。

「2年間しっかりシーズン通して試合に出てなかったんで、そこのリズムっていうのは取り戻すことも必要だった。90分間の中でのいろんなペース配分とか、どこで無理をするとか、フィーリングとかもあまりよくなかった」

 シーズン序盤をこう振り返るとともに、南野は手応えも感じている。

「日々、積み重ねていくことによって身体は順応してくるし、環境の変化にはもう慣れたと自分の中で思っている。自分の試合の中でどう良さを出していくかとか、そういう感覚的なところも掴めてきている」

 その言葉通り、先発起用される回数も増えてきている。6日のトゥールーズ戦ではアシストも記録。9月の代表ウィーク時よりはいい状態でカタールに乗り込むことができたようだ。南野自身も状態が上向いている実感があるようだ。

「自分がいいプレーができてるときは、外から見て躍動感がある感じの動きとか、チャンスに絡んでいく姿勢が出せている。その感覚がプレーしていてちょっとずつあったし、それは自分にとってはいいサインなんです」

 17日は本番前最後のテストマッチを控える。「試合に出たらゴールとかアシストとか結果を出したいと思っている。チームとしてもこれをただの練習試合と捉えるわけじゃなくて、やっぱり何か掴んでというか、自分たちの力っていうのを証明して、その上で初戦を迎えたい」と意気込んだ。

(取材:元川悦子【カタール】、構成:編集部)

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