FIFAワールドカップカタール2022に臨むイングランド代表に招集されているMFジェームズ・マディソン(レスター)が、メンバー選出当時の心境を明かした。17日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。
7大会連続16度目のワールドカップ出場となるイングランド代表。1966年大会以来56年ぶり2度目の優勝を目指す今回のカタール大会ではグループBに組み分けられており、21日にイラン代表、25日にアメリカ代表、29日にウェールズ代表と対戦する。
現在25歳のマディソンは2019年11月に開催されたEURO2020予選のモンテネグロ戦(7-0○)でイングランド代表デビュー。しかし、それ以降はレスターでの活躍とは裏腹に、代表メンバーに招集されない日々が続いていた。この度およそ3年ぶりにイングランド代表に選出され、自身初となるワールドカップに臨むこととなった。
長く代表から遠ざかっていたマディソン。「代表への扉が閉ざされたとは思っていなかったよ」と前置きしつつ、ワールドカップメンバー発表当日の出来事や心境について次のように明かした。
「僕はオフィスでブレンダン・ロジャーズ(レスター監督)と話していたんだ。その時点では代表招集について何も聞いていなかった。彼は僕が招集されなかった時にどのようにしてモチベーションを保つかということを考えていたんだ。ドレッシングルームに戻ると、イングランド代表のガレス・サウスゲート監督からミスコールがあった。心臓がドキドキし始めて、電話をかけ直したら、良い知らせがあったんだ」
「すべてがぼやけている感じがしたよ。頭を壁に打ち、深呼吸してから両親に電話した。父親は泣いていたよ。家族や両親も僕と一緒に旅をしているんだ。毎年、チャンスがあるかもしれないと思った時に代表メンバーから外れると、落胆は家族にまで伝染してしまう。彼らは僕のために最善を尽くそうとしているからね。家族には幸せが訪れた。彼らに会いに行って一緒に食事をしたよ。あの瞬間は一生大切にしたい」
現在のイングランド代表はFWハリー・ケイン(トッテナム)を筆頭に前線に強力なタレントを抱えている。起用法にも注目が集まるマディソンだが、本大会に向けての意気込みを次のように示した。
「呼ばれた時には準備万端でなくてはならない。このような素晴らしいチームがある中で、自分の能力をみんなに示し、チームを助ける男になれる瞬間はほんの一瞬なのかもしれない。そのチャンスが来た時のために、準備を整えておくよ」