サイドから存在感を示した

アジア最終予選で光った日本代表の攻撃はサイド攻撃であり、その中心は伊東純也と三笘薫だ。

「戦術伊東」「戦術三笘」と言われるほどに破壊力抜群のドリブルを持っており、そこからのシュートやパスで得点に関与する。伊東は最終予選4ゴール、三笘はオーストラリア戦の1試合で2ゴール決めている。

前述した2人ほどのインパクトはまだないが、彼らの活躍に続くことができる選手が現れた。相馬勇紀だ。アジア最終予選後に行われたE-1選手権で評価を高めたドリブラーで、9月の親善試合ではエクアドル戦で良さを見せている。ワールドカップ・カタール大会行きのメンバーにも選ばれており、この数カ月で代表での地位を一気に挙げている。

そんな相馬は17日のカナダ戦で先発となり、先制点を挙げた。柴崎岳のロングフィードに抜け出し、足を延ばしてコースを変えてゴールネットを揺らしている。

得点場面以外でも良さを見せており、サイドでボールを持てばドリブルやクロスから好機を演出する。鋭いクロスを持っており、クロスの成功率は5本中1本だったが、常にサイドから期待感のあるラストパスを供給している。

守備でも走れるアタッカーで90分で5回のタックルを成功させた。左サイドだけでなく右サイドでもプレイしており、今後はどのサイドで起用されるのか。

右サイドに伊東、堂安律、左サイドに久保建英、三笘、相馬と日本の両サイドには実力のあるタレントが揃っている。相馬が加わったことでさらに厚みが増しており、今大会のラッキーボーイとなるかもしれない(データは『SofaScore』より)。