モロッコ代表FWハキム・ツィエク(チェルシー)が、同代表で約2年ぶりのゴールを挙げた。
ツィエクはモロッコ代表を率いていたヴァイッド・ハリルホジッチ前監督との関係悪化でチームから追い出され、2021年6月以降は招集されず。今年2月には代表からの引退も宣言していた。
しかし、スター選手の追放は世論の反発を招き、モロッコサッカー連盟(FRMF)は8月11日にチームを2大会連続のワールドカップ出場に導いたハリルホジッチ前監督を解任し、同月末からワリド・レグラギ監督がチームを率いている。これに伴い、今年9月から代表復帰を果たしたツィエクはFIFAワールドカップカタール2022に臨む同代表のメンバーにも選出されている。
そんなツィエクはW杯前の強化試合として行われた17日のジョージア代表戦に先発出場すると、1-0でリードして迎えた29分に自陣ハーフウェイライン手前で相手のパスをカットすると、そのまま左足を一閃。美しい軌道を描いたロングシュートは相手GKの頭上を越え、ゴールネットに突き刺さった。同選手にとっては2020年11月17日の中央アフリカ代表戦以来、代表では2年ぶりのゴールとなった。
なお、試合はその後1点を追加したモロッコ代表が3-0で快勝している。芸術弾を決めて勝利に貢献したツィエクは69分までプレー。カタールW杯に向けて順調に調整を進めているようだ。
モロッコ代表は本大会ではグループFに入り、23日にクロアチア代表、27日にベルギー代表、12月1日にカナダ代表と対戦する。