ハーフスペースへの進出は要注意
現在のドイツ代表で最も危険なプレイヤーは、19歳のバイエルンMFジャマール・ムシアラと言い切ってもいいだろう。
ドイツ代表デビューを果たしたのは昨年3月のことだが、そこからの1年半でムシアラはすっかり世界を代表するアタッカーとなった。細身のテクニシャンとのイメージから、今では得点力も併せ持つ危険なゴールハンターの側面も見せるようになった。
所属するバイエルンでも絶対的な主力であり、19歳の若者がバイエルンの2列目で堂々とプレイするなど普通のことではない。ワールドカップ初戦で対戦する日本代表にとっては最大の敵であり、何としても抑え込まなければならない。
独『Kicker』によると、ムシアラはワールドカップへ向けてトップ下でプレイしたいと口にしており、前線のあらゆる場所へ顔を出すプレイを好んでいる。そして目標は優勝とも語っており、19歳の若者には確かな手応えがあるようだ。
「僕たちはすごく良いチームだと思う。タイトル獲得を信じて大会へ臨む。現実的かって? もちろんだよ。勝利を信じないといけない。タイトルを獲れなければ失望だね。すべてのゲームに勝ちたい。ポジションは10番が理想だし、そこからハーフスペースでもプレイできるけど、それは監督が決めることだ」
このハーフスペースへ顔を出してくる動きは日本も警戒する必要があり、ムシアラやベテランのトーマス・ミュラーなどドイツの選手はこのエリアに顔を出すことを得意とする選手が多い。ボールを持っていない時のポジショニングも捕まえておく必要があり、一瞬でも見失えば終わりだ。ボールを持っている選手との1対1でも負けは許されないが、ボールを持っていない部分での駆け引きこそ注目ポイントになりそうだ。