11月20日、フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップがカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。22カ国目は、クロアチア代表を紹介する。

【写真】クロアチア代表のW杯ユニフォーム、ホームは酷評、アウェイは好意的

◆クロアチア代表
監督:ズラトコ・ダリッチ
主将:ルカ・モドリッチ
予選成績:7勝2分け1敗
W杯出場数:3大会連続6回目
W杯最高位:準優勝
FIFAランク:12位

◆円熟味増す前回ファイナリスト、初の戴冠へ

vol.22/クロアチア代表【カタールW杯出場国ガイド】円熟味増す前回ファイナリスト、初の戴冠へ

前回大会の準優勝のクロアチアは4大会連続出場となるルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)が健在で、37歳となった今でも存在感は群を抜いている。9月の負傷で状態が心配されたマルセロ・ブロゾビッチ(インテル)も実践復帰を果たし、マテオ・コバチッチ(チェルシー)を含めたトライアングルは大会でも指折りの中盤だ。

30歳前後の年齢層が割合を占める編成は、各クラブでのパフォーマンスを見る限り、脂がのっているかと評価していいだろう。昨年のユーロこそベスト16に終わったものの、UEFAネーションズリーグ(UNL)のグループステージではフランスを抑えて首位を決めており、モドリッチの後継者とも称されるロヴロ・マイェル(レンヌ)などがローテーションを担えれば、連戦の疲労も分散できる。

最終ラインにはベテランのデヤン・ロブレン(ゼニト)が控える一方、バイエルンでも出場機会を得ている22歳のヨシプ・スタニシッチが台頭。アンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム)やブルーノ・ペトコビッチ(ディナモ・ザグレブ)らセンターフォワード陣の得点力が安定すれば、グループステージ突破は固いだろう。弱冠20歳にして創造性を備えるルカ・スチッチ(ザルツブルク)にも注目だ。

◆超WS的注目プレーヤー
MFルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)
vol.22/クロアチア代表【カタールW杯出場国ガイド】円熟味増す前回ファイナリスト、初の戴冠へ

クロアチアの注目プレーヤーはモドリッチだ。昨季マドリーの中心としてクラブを2冠へ導いた魔術師は、年齢を感じさせない存在感を発揮。自身4度目のW杯となる中東の地でも、魔法の右足で世界中を魅了するだろう。

◆登録メンバー
GK
1.ドミニク・リヴァコビッチ(ディナモ・ザグレブ)
12.イヴォ・グルビッチ(アトレティコ・マドリー/スペイン)
23.イビツァ・イブシッチ(オシエク)

DF
2.ヨシプ・スタニシッチ(バイエルン/ドイツ)
3.ボルナ・バリシッチ(レンジャーズ/スコットランド)
5.マルティン・エルリッチ(サッスオーロ/イタリア)
6.デヤン・ロブレン(ゼニト/ロシア)
19.ボルナ・ソサ(シュツットガルト/ドイツ)
20.ヨシュコ・グヴァルディオル(RBライプツィヒ/ドイツ)
21.ドマゴイ・ヴィダ(AKEアテネ/ギリシャ)
22.ヨシプ・ユラノビッチ(セルティック/スコットランド)
24.ヨシプ・シュタロ(ディナモ・ザグレブ)

MF
7.ロヴロ・マイェル(レンヌ/フランス)
8.マテオ・コバチッチ(チェルシー/イングランド)
10.ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー/スペイン)
11.マルセロ・ブロゾビッチ(インテル/イタリア)
13.ニコラ・ヴラシッチ(トリノ/イタリア)
15.マリオ・パシャリッチ(アタランタ/イタリア)
25.ルカ・スチッチ(ザルツブルク/オーストリア)
26.クリスティアン・ヤキッチ(フランクフルト/ドイツ)

FW
4.イバン・ペリシッチ(トッテナム/イングランド)
9.アンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム/ドイツ)
14.マルコ・リヴァヤ(ハイドゥク・スプリト)
16.ブルーノ・ペトコビッチ(ディナモ・ザグレブ)
17.アンテ・ブディミル(オサスナ/スペイン)
18.ミスラフ・オルシッチ(ディナモ・ザグレブ)

◆グループステージ日程
▽11/23
《19:00》
vs モロッコ代表
@アル・バイト・スタジアム

▽11/27
《25:00》
vs カナダ代表
@ハリーファ国際スタジアム

▽12/1
《24:00》
vs ベルギー代表
@アハマド・ビン・アリ・スタジアム【写真】クロアチア代表のW杯ユニフォーム、ホームは酷評、アウェイは好意的