数少ないチャンスを活かせる選手が上位進出の条件になる

ワールドカップの醍醐味の1つに、ダークホースの登場が挙げられる。過去の大会でもミラクルを起こすチームが出ており、短期決戦ならではの予想外の事態に面白さがある。

では、今大会のダークホースはどこか。『EuroSport』はダークホース候補となる6チームを選抜しているのだが、興味深いのはアジアから韓国代表がリストアップされていることだ。

選ばれた6チームは南米からウルグアイ、エクアドル、欧州からポーランド、セルビア、アフリカからセネガル、そしてアジアから韓国だ。

エクアドルを除けば、共通するのは強烈な点取り屋がいることだ。ポーランドにはロベルト・レヴァンドフスキ、セルビアにはドゥシャン・ヴラホビッチとアレクサンダル・ミトロビッチ、ウルグアイにはダルウィン・ヌニェスやルイス・スアレス、韓国ならソン・フンミンだ。

セネガルもサディオ・マネが招集されていたのだが、怪我の問題でチームを離れることになってしまった。同メディアがセネガルをダークホース候補に選んだのはマネがいたからであり、今回の離脱でセネガルへの期待度は落ちるか。

セルビアのヴラホビッチ、ミトロビッチもコンディションが気になるところだが、彼らが万全なら強豪からでも得点は奪えるはず。少ないチャンスを活かさなければ強豪撃破は難しく、そのためには絶対的なゴールゲッターが必要だ。

韓国に関してはソン・フンミンに加えて成長中のMFイ・ガンイン、ナポリで評価を上げるDFキム・ミンジェ、マインツMFイ・ジェソン、フライブルクMFチョン・ウヨン、オリンピアコスMFファン・インボムについても同メディアは「過小評価されている」と綴る。

ポルトガル、ウルグアイ、ガーナと同居するグループHを突破すれば、サプライズとなるだろう。

ウルグアイ、セルビアはベスト8以上も望めるだろう。ウルグアイに関してはサプライズと呼ぶべきか微妙なところだが、スアレスやカバーニがベテランとなっていることを考えれば、まずまずのサプライズにはなるか。

エクアドルは絶対的な点取り屋こそ不在だが、MFモイセス・カイセドやDFペルビス・エストゥピニャン、ピエロ・インカピエなど粘り強く戦えるクセ者が揃っている。ハードワークしてくる彼らを撃破するのは簡単ではないだろう。

果たして同メディアの読みは当たるのか。当然この6チーム以外からダークホースが出てくることもあるはずで、そうしたサプライズもワールドカップを盛り上げる要素となる。それこそ日本代表もドイツ、スペインを崩して決勝トーナメントへ進めば大会最大級のサプライズとなるはずだが、大会の主役となるのはどこだ。