2014年ブラジルW杯では準優勝を果たしたアルゼンチン

過去4大会に出場している35歳のFWリオネル・メッシにとって、集大成となりそうな今回のカタールW杯。

アルゼンチン代表には他にも、FWアンヘル・ディ・マリアやFWパウロ・ディバラ、FWラウタロ・マルティネス、FWフリアン・アルバレスなど、魅力的なメンツが前線に顔を揃っている。それに加え、DFリサンドロ・マルティネスやDFクリスティアン・ロメロ、DFニコラス・オタメンディなどが支える最終ラインも強力だ。
 
そんなアルゼンチン代表は昨年行われたコパ・アメリカを制しており、決勝では宿敵ブラジルを撃破。今年6月に行われたEURO王者イタリアとの一戦“フィナリッシマ”でも3-0で勝利を収め、先日行われたUAEとの親善試合も5-0で大勝。彼らの無敗記録は現在36にまで伸びている。
 
英『Manchester Evening News』によれば、現役時代にマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏も、アルゼンチン代表を優勝候補にあげているようで、英『The Times』で自らの見解を示している。マンUの後輩L・マルティネスについても触れながら、アルゼンチンをこのように評した。
 
「リサンドロ・マルティネスは本当に好きな選手だ。最近、マンチェスター・ユナイテッドでプレイする彼を見たが、彼は本当に落ち着いているし、アグレッシブだ。彼は国際舞台を戦うのにぴったりな選手であり、アルゼンチン代表にとって大きな存在になるだろう」
 
「個人的には、アルゼンチンは優勝候補だ。2018年(ロシアW杯)とは異なり、彼らにはラウタロ・マルティネス、レアンドロ・パレデス、ロドリゴ・デ・パウル、そしてもちろんアンヘル・ディ・マリアなど、リオネル・メッシの周りには優秀で堅実な選手がたくさんいる」
 
「昨年のコパ・アメリカを制したことで、彼らは自信を持ち、プレッシャーから解放されたことだろう。気候も彼らに合っているはずだ。唯一足りないのは、攻撃の中心となる9番だが、それでも彼らは本当に危険な存在になると思う」
 
アルゼンチンがW杯を制したのは、英雄ディエゴ・マラドーナ氏が大活躍を見せた1986年が最後となっている。まだメッシがいる今大会で36年ぶりの悲願を達成することはできるのか。