FIFAワールドカップカタール2022決勝、アルゼンチン代表対フランス代表が現地時間18日に行われた。アルゼンチン代表は2度、フランス代表に追いつかれ、試合はPK戦に突入。全員がPKを成功させたアルゼンチン代表が36年ぶりの優勝を果たした。

 リオネル・メッシはPKを含む2得点を記録し、PK戦でもプレッシャーのかかる1人目を務めて見事に成功させている。大会通算7得点を挙げて、大会MVPに輝いた。2005年にデビューした世界最高の選手は、18年目で悲願のタイトルを獲得している。

 メッシにとって、アルゼンチン代表での主要タイトル獲得は、2008年の北京五輪、2021年のコパ・アメリカ(南米選手権)、今年6月のフィナリッシマ(南米王者と欧州王者の対戦)に続く4度目となった。そして、1歳年下のアンヘル・ディ・マリアはそのすべての決勝でゴールを決めるという大記録を作っている。

 全試合に出場した北京五輪で、ディ・マリアはナイジェリア代表から決勝ゴールを決めて金メダル獲得に貢献。ブラジル代表とのコパ・アメリカ決勝でも華麗なループシュートが決勝点となった。イタリア代表とのフィナリッシマではラウタロ・マルティネスのスルーパスに反応し、チップキックでゴールネットを揺らしている。

 ディ・マリアの活躍なくして、アルゼンチン代表のタイトル獲得はなかっただろう。今大会ではコンディション不良の影響で決勝トーナメント3試合は先発から外れたが、決勝で先発に復帰。先制点につながるPK奪取と貴重な追加点となるゴールでアルゼンチン代表の優勝に貢献した。

 メッシとディ・マリアは世代別代表時代からともにプレーしてきた。その類まれなるサッカーセンスは時としてメッシの陰に隠れがちだが、ディ・マリアもメッシと同様に、アルゼンチン代表の歴史を刻む活躍を見せた。

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