サッカー日本代表は20日、カタールワールドカップのグループステージ初戦・ドイツ代表戦に向けてドーハ市内で練習を行なった。

 冒頭の25選手がランニングやボール回しでウォーミングアップするところまでが報道陣に公開され、戦術練習に入る前に非公開へと切り替わった。19日の練習後にGKシュミット・ダニエルは「カナダ代表戦に出た選手たちはまだ今日は全部に合流ではなかったですけど、徐々に試合に近づいて、試合を想定したような練習が増えてきています」と明かしていた。

 17日にUAEでカナダ代表との国際親善試合を行なっていたため、18日はチーム練習がオフに。19日まではカナダ代表戦に出場したメンバーがリカバリー中心の練習を行なっていたと見られる。

 おそらくドイツ代表戦を3日後に控えた20日からカナダ戦出場組も揃い、グループステージ初戦を意識したトレーニングに入っているのだろう。非公開になってからは、グラウンド横のメディアセンター内まで選手たちの大きな声が聞こえるなど、熱の入った練習が繰り広げられている様子がうかがえた。

 なお、左ふくらはぎの違和感を訴えて別メニュー調整を続けていたMF守田英正は、20日の報道陣に公開された部分を見る限りでは全体練習に合流できていなかった。

 他の選手たちがボール回しをしている間にジムから外に出てきた守田は、トレーナーとともに隣のピッチでウォーキングを開始。途中からジョギングに切り替えていたが、チームとともにトレーニングができるようになるまでもう少しかかりそうだ。

 試合3日前の時点で全体練習をこなせていないとなると、ドイツ代表戦に守田が出場するのは難しいかもしれない。日本代表は中盤のキーマンを欠いて重要な大会初戦に臨む公算が高くなった。

(取材・文:舩木渉)

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