FIFAワールドカップカタール2022に臨むフランス代表メンバーから離脱することが決まったFWカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード/スペイン)が、自身の公式SNSを通して心境を明かした。

 ベンゼマはワールドカップ開催に伴う中断期間前、レアル・マドリードの公式戦数試合を欠場していた。フランス代表合流後も別メニューでの調整が続いていたが、19日に全体練習に復帰。しかし、左太ももに痛みを感じたことから、トレーニングを途中で切り上げていた。その後、ドーハの医療機関にてMRI検査を実施し、太もも四頭筋を損傷していることが判明。回復には3週間程度を要するため、フランスサッカー連盟(FFF)よりカタールW杯を欠場することが発表されていた。

 2014年に行われたブラジル大会以来、自身2度目のワールドカップに出場するはずだったベンゼマは、欠場が発表された後に自身の公式SNSを更新。「僕はこれまでの人生で諦めたことは1度だってない。しかし、今夜は僕が常に心掛けているように、チームのことを考えなければならない。僕たちのチームが素晴らしいワールドカップを過ごすため、その役割を担ってくれる人に自分のポジションを譲ろうと思う」と、悲痛な気持ちを明かした。

 続けて「たくさんの応援メッセージをくれてありがとう!」と、ファン・サポーターへの感謝を綴った。最後には「さあ行こう、レ・ブルー!」と、史上3カ国目の大会連覇を目指すフランス代表のチームメイトにエールを送っている。

 グループDに入ったフランス代表は、22日にオーストラリア代表と、26日にデンマーク代表と、30日にチュニジア代表と対戦する。なお、ディディエ・デシャン監督はベンゼマに代わる選手を招集しないことを明言。フランス代表は25名で連覇への道のりを歩み始めることとなる。

【投稿】ベンゼマが心境を明かす