渦中のクリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)が、口を開いた。英公共放送『BBC』や、英紙『The Telegraph』のチーフ記者ジェレミー・ウィルソン氏がツイッターで伝えている。

 37歳のポルトガル代表FWは先日のインタビューで、「クラブが自分を追い出そうとしていると感じるか?」との問いに、「監督(エリク・テン・ハーフ)だけでなく、クラブの周囲にいる2~3人の男たちにもだ。裏切られていると感じた」とぶちまけ、「彼(テン・ハーフ)が僕に敬意を示さないから、僕は彼を尊敬していない」とまで言い放った。

 事態を重く見たユナイテッドは、「適切な措置を開始した」と声明を発表。契約解除は免れないと見られている。

 その最中、現在はクラブを離れ、ポルトガル代表の一員としてカタール・ワールドカップ(W杯)への準備を進めているC・ロナウドは、サプライズで会見に出席。自身の問題がチームに影響を与えることはないと断言した。

「僕の人生において、最高のタイミングは常に僕のタイミングだ。他の人がどう思うかなんて考える必要はない。自分が話したい時に話す。選手たちは長年に渡って僕のことをよく知っているし、どういうタイプの人間かも分かっている。野心的で、ハングリーで、集中力のあるグループだ。だから、あれ(インタビュー)がロッカーの集中力を揺るがすはずはない」
【W杯PHOTO】メッシ、ロナウド、ネイマール…カタール入りする各国の移動着を特集!
 長年、リオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)と共に、世界最高の選手の座を巡り、議論を巻き起こしきた。「今回のワールドカップで決着がつくか」との問いには、こう返している。

「たとえ僕がワールドカップで優勝しても、それは続くだろう。僕をより好きになってくれる人もいれば、そうでない人もいる。人生と同じで、金髪が好きな人もいれば、ブルネットが好きな人もいる」

 また、ユナイテッドでも共に戦うブルーノ・フェルナンデスが、ロッカールームで自身に取った素っ気ない態度は世界中に拡散され、話題になったなか、こんな“種明かし”も行なった。

「冗談を言い合っていたんだ。彼の飛行機が遅れたから、僕は『船で来たのか』と尋ねた」

 ポルトガルは24日にガーナとの初戦を戦う。スーパースターは確かな結果を残し、ひとまずW杯期間中は周囲の雑音をシャットアウトできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部