2018年のロシア大会では出場機会がなく、悔しい思いを味わった日本代表・遠藤航だが、「FIFA ワールドカップ カタール 2022」ではチームに不可欠な“守備のキーマン”としてカタールに乗り込んだ。ドイツ・ブンデスリーガで“デュエル王”として名を轟かせ、たしかな実績と自信を身につけた日本代表の”中盤の砦”は、時折笑顔をみせながら、怯むことなく初戦のドイツ戦を「運命だと思った」と語った。
-いよいよワールドカップが開幕した。
開幕戦は、みんなで食事をしながら見ました。少しずつ準備ができてきている感覚かなと思いますね。
-ロシア大会との違いは。
個人的に言うと、ロシア大会の時は試合に出ていなくて、今回は予選からしっかり試合に出てチームの中心としてやらせてもらっている。そういうところで、今回のカタール大会は僕にとっては新たなチャレンジになると思っています。
-ロシア大会の悔しさは4年間ずっと持っていた。
ロシア大会でベルギーに負けてからずっと、チームとしても、個人的に試合に出られなかったということに対しても、悔しさを忘れずにやっていこうと思ってきたし、しっかり自分のなかでやってこれたかなと思います
-体の状態は。
コンディションは良くなっています。全体練習にも参加していますし、残り2日で100パーセントに近い状態になるかと。
-チーム全体のまとまりは。
まとまりはあります。海外でやっている選手も多いので、選手ひとりひとりが色々な意見を言いながら、ピッチ内外で良いコミュニケーションが取れています。
-代表チームでは、ちょうど真ん中世代になるが、チーム内での立ち位置は。
ベテランと若い選手の両方としっかりコミュニケーション取れるようには意識してます。が、かといって若い選手がベテランと話さないわけではないので、そんなに自分の役割があるわけではないですね(笑)。いろんな選手の意見を聞き、うまくバランスをとりながら他の選手や監督、スタッフとコミュニケーションを取っています。
-若い選手たちも、コミュニケーションは取れるのか。
海外組の選手は特に。国内組はちょっと静かな気もするけど、まあ普通ですね。個人的には、東京五輪世代が多いのでこれまで一緒にやっている選手ばかりです。
-初戦はドイツ戦。見知った相手と対戦できる点については。
最初にグループリーグの対戦相手をみたときは「これがワールドカップだな」と思いました。対戦するのであれば強いチームとあたりたいと思っていたし、個人的には、ブンデスリーガに憧れて、実際そこに行ってプレーして、まさかワールドカップの初戦でドイツとあたると思ってなかったので運命を感じるし興奮しています。
-ドイツ代表の選手とW杯日本戦について会話をしたことは。
代表の選手とは話してないですが、クラブにいるドイツ人のチームメイトとは話しました。彼らもドイツと日本が対戦することについては注目しています。
-ドイツ戦では守備にまわる時間が多く、自身が担う部分が大きくなりそう。
守備での貢献については、自分の中で意識しているし、自分の良さでもあると思うので。
ただ、ひとりで守るわけではなく、チームとしてどう守っていくかということが大事。そこも、しっかり練習で落とし込んでいて、良い準備ができているのであとはやるだけです。
-対人の強さ、デュエルで勝利するという持ち味は、ドイツ戦でも発揮できる。
全然やれると思います。
-その自信は、ロシア大会の時から積み上げてきたのか。
海外に出て、ベルギー、ドイツでやってきたというところですね。特にブンデスリーガでは、ドイツ人と1対1で試合をしてきてるので。他にもそういう選手が多いと思うので、みんな自信を持っているとは思います。
-対ドイツの攻め方について共有することは。
ドイツでやっている選手も多いのでそんなに必要ないかなと思っているが、やったことのない選手には少し言ったりもします。
-日本で応援している人にメッセージを。
いよいよワールドカップが始まり、僕自身も非常に楽しみにしています。日本代表としては厳しいグループに入りましたけど、目標であるベスト8を目指して頑張っていきますので声援をよろしくお願いします。
(『ABEMA NEWS』より)