前半18分に正守護神を欠いたイラン相手に猛攻

 カタール・ワールドカップ(W杯)本大会は大会2日目を迎え、11月21日にイングランド代表とイラン代表が対戦。イングランドは19歳のMFジュード・ベリンガムが先制点を奪うなど、6-2で大会初戦を完勝した。

 イングランドは昨年の欧州選手権(EURO)で準優勝の実績を持ち、ガレス・サウスゲート監督は3バックと4バックを併用してきた。この初戦には4-3-3を採用して最前線には主将のFWハリー・ケインが入った。一方のイランは5-4-1で撤退して構え、最前線にポルトガルの名門ポルトでプレーするFWメフディ・タレミを配置して試合序盤から耐える構えを見せた。

 イングランドは両サイドから攻める姿勢を見せると、ケインが右から上げたクロスにイランのGKアリレザ・ベイランバンドが飛びついたころで味方選手と衝突。治療に時間を要したあとに一度は立ち上がってプレーに復帰したベイランバンドだが、プレー続行不能で無念の交代に。脳震とうの疑いがあり、交代枠を消費しないルールが採用されたが、イランは前半18分で正守護神を欠いてしまった。

 攻撃の時間を長くしていたイングランドは前半35分、左サイドからDFルーク・ショーがクロスを上げると19歳のMFジュード・ベリンガムが頭で合わせて先制ゴール。今大会のブレークが期待される新鋭の一撃がイングランドに勢いをつけた。

 前半43分にはコーナーキック(CK)のこぼれ球をサカが左足ボレーで蹴り込んで追加点。さらに前半アディショナルタイムの突入直後には、ケインのクロスにMFラヒーム・スターリングが飛び込んでゴールし、一気呵成の攻撃で3-0としてハーフタイムを迎えた。

 イランを率いるカルロス・ケイロス監督は、後半からシステムをマッチアップ型に変更。それぞれに担当マーカーが決まりやすい形にしてプレッシングを仕掛け、待ちの前半とは全く違う形に出た。一方で、個や少人数の局面でイングランドが突破すると広大なスペースを手にして前進する形も生まれるようになった。

 するとイングランドは後半17分、右45度付近で受けたサカが中央へキックフェイントを交えながらドリブルで進出すると左足シュートを流し込んで自身の2点目。意地を見せたいイランは後半20分、右サイドから相手の股下を通したパスが中央に通るとタレミがGKの頭上を抜く豪快な一撃で1点を返し、イングランドが4-1のリードとなった。

 イングランドのサウスゲート監督は相手との接触のあとに座り込んでしまったDFハリー・マグワイアを含め、後半25分に4枚の同時交代。すると1分後にケインが前線でボールを収めたところから投入直後のFWマーカス・ラッシュフォードが決めると、後半45分にはこちらも交代出場のMFジャック・グリーリッシュが決めた。

 10分が表示されたアディショナルタイムの最終盤にイランはセットプレーから中央にクロスを上げると、一度はプレーが流れたもののビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の進言で映像確認されタレミが引っ張られていたとしてPKを獲得。これをタレミが自ら決めてイランが1点を返し、最終的にイングランドが大会初戦を6-2で完勝のスタートを切った。(FOOTBALL ZONE編集部)