後半36分ペナルティーエリア内でファウルをもらい、PKを冷静に決める
カタール・ワールドカップ(W杯)は11月21日、大会2日目を迎えてグループリーグB組第1戦ではウェールズ代表とアメリカ代表が対戦した。64年ぶりのW杯出場を果たしたウェールズは、0-1で迎えた後半37分、キャプテンでエースのFWギャレス・ベイルがPKを決めて同点に追いついた。
絶体絶命の場面をエースが救った。前半に1点を失ったウェールズは、後半に入り猛攻を仕掛けるが、なかなか得点が挙げられない。ベイルもアメリカの守備にパスコースを消されて、ボールを受ける回数が少なく、見せ場を作れていなかった。
それでも後半36分、右サイドから低いボールのクロスが入ると、これをコントロール。アメリカ代表DFウォーカー・ジンマーマンが両足でスライディングし、ベイルの両足を挟むような形となった。主審は迷わずにPKを宣告する。
このPKのキッカーは、もちろんベイル。深く息を吐いたベイルは助走のあと、左足を一閃。ボールは右サイドネットに決まり、ウェールズが同点に追い付いた。64年ぶりのW杯出場を果たしたチームを見るためにカタールへ足を運んだウェールズのファンは、エースの一撃に大興奮。スタジアムはこの日一番の大歓声に包まれた。(FOOTBALL ZONE編集部)