【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループB】イングランド6-2イラン(日本時間11月21日/ハリファ インターナショナル スタジアム)
前半に負傷者が出て治療に時間を費やしたため、アディショナルタイムは長くなるだろうと予想されていた。5分、もしかすると10分。しかし表示されたのはその考えをはるかに超える「14分」。さらに後半にも「10分」が表示されるなど、前後半で合計24分におよんだ珍事に視聴者から驚きと困惑の声が殺到。その珍事の背景には「ゴールセレブレーションやVARの介入によって消費された時間は、アディショナルタイムにしっかりと加算する」と大会前に発表したFIFAの考えがあった。
大会2日目の注目の一戦であるイングランド対イランは、7分にイランのGKベイランバンドがクロスボールを処理する際に味方選手と交錯。そのままピッチに倒れ込むと、鼻から出血が見られるなど大きなケガに。その後、一度はプレーを続けたものの直後に自ら交代を要求。その場に座り込んでプレーを止めて、19分にGKホセイン・ホセイニと交代でベンチへと下がった。
ドクターがピッチに入って長時間治療が続けられたことから、アディショナルタイムが何分になるのかは気になるところ。さらにイングランド代表が前半で3点を奪ったこともあってか、長めの時間は予想されていた。
ところが公式アナウンスで告げられた追加時間はまさかの「14分」。これにはABEMAの視聴者もすぐに反応し「14分もあんの?」「今来たけどどうなってんだこれ」「ふざロスw」「14分は初めてみた」「時計忘れただろう」「伝説の始まり」など驚きの声が殺到した。
しかしこの試合はこれで終わりではない。なんと後半も10分が表示され、両チームは通常より24分も長く試合を戦うことになった。解説の戸田和幸氏も「10分になるくらい何かありましたかね? たくさん試合が見られるのでいいのですが、イランからすると早く終わってもらいたい思いはあるかもしれない」と話すなど、驚きを隠せないアディショナルタイムとなった。
実は今大会前にFIFAは「ゴールセレブレーションやVARの介入によって消費された時間は、アディショナルタイムにしっかりと加算する」との声明を発表しており、今回はそれが適応された形となった。
なお、日本では2018年11月24日に行われた、明治安田生命J1リーグ第33節の清水エスパルス対ヴィッセル神戸の長いアディショナルタイムが注目を集めたことがある。後半アディショナルタイムの表示は4分だったが、試合終盤にかけて両チームが共にヒートアップ。最終的には表示されたアディショナルタイムを大幅に超える18分40秒まで試合が続いた。(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)