1958年6月にメドウィンがハンガリー戦で記録して以来、実に2万3533日ぶり

 ウェールズ代表は11月21日、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグB組第1戦でアメリカ代表と対戦し、1-1で引き分けた。64年ぶりのW杯出場を果たしたウェールズは後半37分、キャプテンでエースのFWギャレス・ベイルがPKを決めて同点に追いついたが、W杯での得点としては2万3533日ぶりになったという。

 前半に1点を失ったウェールズは、後半に入り猛攻を仕掛けるが、なかなか得点が挙げられず。ベイルもアメリカの守備にパスコースを消されて、ボールを受ける回数が少なく、見せ場を作れていなかった。

 それでも後半36分、右サイドから低いボールのクロスが入ると、これをコントロール。アメリカ代表DFウォーカー・ジンマーマンが両足でスライディングし、ベイルの両足を挟むような形となり、主審は迷わずにPKを宣告した。

 PKのキッカーは、エースのベイル。深く息を吐いたベイルは助走のあと左足を一閃すると、ボールは右サイドネットに決まり、ウェールズが同点に追い付いた。

 データ分析会社「オプタ」によれば、ウェールズのW杯での得点としては、1958年6月11日にテリー・メドウィンがハンガリー戦で記録して以来、実に2万3533日ぶりで、「同一国のW杯での無得点期間としては歴代最長」だという。

 試合は1-1の引き分けに終わったが、ベイルはW杯におけるウェールズの止まっていた時間の針を再び動かすことに成功した。(FOOTBALL ZONE編集部)