日本代表・久保建英が、いよいよワールドカップデビューを果たす。「FIFA ワールドカップ カタール 2022」で、日本代表は11月23日のグループEの初戦で強豪ドイツ代表と対戦する。周囲の予想ではFIFAランキング24位の日本代表に対して、同11位のドイツ代表が確実に勝利するだろうという声が多数を占めるが、10代から将来の日本代表のエースとして活躍すると期待されてきた久保にとっては、強大な相手でワールドカップのスタートを切れる絶好の舞台でもある。22日に行われたインタビューでは「勝ち点3を狙っていきます」と力強く答えた。
―初戦を明日に控え、現在の自身のコンディションは。
プロであれば試合に向けて良いコンディションで臨むのは当たり前なので、明日に向けて良い準備はできています。
―代表では最年少。チーム内でのコミュニケーションは。
みんなで話すことは話して、変に自分の中で留めておくよりも共有したほうがいいと思うので、そこはみんなできていると思います。
―ベテラン選手とのコミュニケーションは意識しているか。
年齢は関係ない。ベテランだから若手だからというのがないのが今の代表の良いところだと思うので、僕が若手だから誰がベテランだからということなく、みんな積極的に自分の思ったことを言うのがチームの強度・強さにつながってくると思う。そこはみんなうまくやっています。
―初戦はドイツ。厳しい相手と当たったという見方が多いが。
向こうは前回大会で負け、グループリーグにも嫌な思いを持ってきた4年間だったと思うので、向こうの取りこぼしとかミスは期待しちゃいけない。僕たちもミスを減らして、いかに変なことをしないかということが立ち上がりでは特に大事になってくると思います。
―初戦の難しさは。
うまくいかないと焦ることもありますが、自分たちの立場的にそれで焦る相手ではない。うまくいかないことが当たり前だと思って試合にのぞめれば良い入りになるんじゃないかと思います。
―守備に回る時間が多くなり、攻撃はワンチャンスをものにする必要があると思うが。
そもそも個人的には守備に回るつもりでやろうと思っていない。押し込まれてしまったらしょうがないが、最初から守ろうと思って守りきれる相手ではないです。
―対ドイツでもアグレッシブになるか。
ずっと90分引いて守れたらどのチームも守れてしまう。それを守れないのが強豪国たるゆえんだと思うので、そういうところで、自分たちの時間を長く作ることを目標にやっていければいいかなと思います。
―東京オリンピックでの悔しさは持ち続けているのか。
もう切り替えています。オリンピックはオリンピック、ワールドカップはワールドカップで、年齢制限もなく世界のトップレベルの選手と戦えるということで、いつでも自分はチャレンジャーのつもりで、しっかり勝ち点3を狙っていきたいと思います。
―切り替えは、オリンピックが終わってからか?それともワールドカップのメンバーに選ばれた時からか。
今はオリンピックではないのでワールドカップのことしか考えていないし、ワールドカップが始まる前は(クラブ)チームのことしか考えていなかったので、チームはチーム、代表は代表、今は代表なのでワールドカップのことだけを考えています。
―初めてのワールドカップ。緊張など、メンタル面での調子は。
当日、始まる直前にならないとわからないが、今のところはリラックスできているかなと思います。
―練習もいつもどおりのメンタリティでのぞめているのか
練習で緊張したら本番はすごいことになってしまうので、練習で緊張することはないですね。
―チーム内では、オリンピックでともに戦った選手もいたが、その選手たちとオリンピックの話をすることはあるか。
ないですね。それは。
―チーム内でコミュニケーションも取りながらできているということだが、細かい戦術面など、監督も含めてできているのか。
ミーティングも多めに取り入れて、今ここで言えることはないですが、明確な狙いを持って、特に初戦には臨めると思います。
―厳しいグループに入ったことについては。
先のことを考えて勝てる相手ではないので、まずは初戦のドイツに集中。目の前の試合よりも重要な試合はないので、臨んでいきたい。グループとしては、いままで日本が対戦した中では最高レベルに難しいグループなのも事実なので、そういったところも頭に入れて戦いたいと思います。
―ヨーロッパリーグで見知った選手も多いが、チーム内で対策を共有することはあるのか。
初戦のドイツはマッチアップした選手がいないので言えることは少ない。スペインについては、まだ話していないので、その時に。チームとしてスペインと対戦している選手もたくさんいるし、スタッフの人もよく試合を見てくれているので、そういったところからいろいろな共有ができていると思います。
―どんなワールドカップにしたいか。
シーズン途中のワールドカップなので、ワールドカップが終わってからもシーズンが続くので、今年は2シーズンに自分の中で分けたいと思っています。まずこれ(ワールドカップ)が1シーズン目の最後だと思うので、いまはここだけに集中して、しっかりいい結果で、また強い日本というのを日本のみなさんに見せられたらいいなと思っています。
―日本のサポーターにひとこと。
まず、日本の中継をしてくれることに感謝をしていますし、選手たちはそれにプレーで答えなければいけないと思います。できる限りの人が、日本の試合を見て欲しいですし、選手はそれに内容・結果で応えていければいいかなと思っています。
(『ABEMA NEWS』より)