カタールとイランがすでに敗戦も…ドイツ戦は「常にチャンスはある」

 カタール・ワールドカップ(W杯)が開幕してから、アジア勢は苦戦を強いられている。開幕戦では開催国のカタール代表が、0-2でエクアドル代表に敗れた。さらに大会2日目には、イラン代表がイングランド代表に2-6と大敗を喫している。近年はアジアのレベルアップも指摘されるが、ここまでのW杯の戦いのなかでは、アジアと世界の差が広がっているような印象を持たれても仕方がない状況だ。

 そうしたなか、日本は11月23日にドイツ代表との大会初戦を迎える。過去4度のW杯優勝を誇るドイツは、今大会でも優勝候補であり、日本の劣勢が予想されている。

 吉田もドイツ戦については「非常にタフだと思う」と、難しいゲームになることを認めつつ、「でも、それは組み合わせが決まった時から分かっていた」と言い、アジア勢としても勝利を目指す意思を語り始めた。

「イランとカタールの試合も見て、アジアの国には非常に厳しい大会序盤になっていると思う。多くのファンが、インドやフィリピンなど、多くのアジアの国々から集まってくれる。僕たちは日本の代表だが、同時にアジアの代表でもある。日本だけでなく、アジアのファンのためにも、結果を出したい。同時にドイツは非常に強いから、彼らからもサポートしてもらいたい」

 今夏、イタリア1部サンプドリアからドイツ1部シャルケへ移籍した吉田だが、「ドイツと戦うことが分かっていたので、実際に彼らと戦うことが、ビデオを見るだけよりも良い経験になると思っていた。ドイツの文化、サッカー、どのようなやり方をするかを学びたかった。日本人選手は多くがドイツでプレーしているので、情報はたくさんある。スピード、戦術、フィジカルなども強い相手だが、ただディフェンスを良くしていきたい。ドイツがどういう質のチームかは分かっている。タフな相手だと分かっているが、負けるためのゲームではなく、サッカーは勝つべきもの。常にチャンスはあると思う」と、ドイツからの勝利にも自信を見せている。(FOOTBALL ZONE編集部)