メッシのPKで先制されるも、後半の2ゴールで逆転勝利

 カタール・ワールドカップ(W杯)は大会3日目を迎え、11月22日にアルゼンチン代表とサウジアラビア代表が対戦。前半にアルゼンチンがFWリオネル・メッシのPKで先制するも、後半に2得点を奪ったサウジアラビアが2-1で逆転勝利を収めた。

 試合は開始10分で動く。セットプレーの競り合いでサウジアラビアがエリア内でファウルを犯し、アルゼンチンがPKを獲得。これをメッシがゴール左へ落ち着いて決めて先制した。

 対するサウジアラビアはディフェンスラインを高く保つアグレッシブな守備でアルゼンチンに立ち向かった。最終ラインの背後のスペースを狙われ、同22分にはメッシ、同27分にはFWラウタロ・マルティネスに立て続けにゴールネットを揺らされたが、いずれもオフサイドの判定で得点は認められなかった。

 アルゼンチンの1点リードで前半を折り返すも、後半に入るとサウジアラビアが躍動。同3分、敵陣でボールを奪って素早くショートカウンターを仕掛けると、縦パスに抜け出したFWサレハ・アルシェハリがエリア内左からファーサイドに流し込んで同点に追いついた。

 このゴールでスタジアムのボルテージが一気に上がると、さらに同8分にはMFサレム・アルドサリが左斜め45度の位置から鮮やかなミドルシュートを沈めてサウジアラビアが逆転に成功。同18分には左サイドで決定的なピンチを招いたが、GKムハンマド・アルオワイスがファインセーブでゴールを守った。

 アルゼンチンも積極的な選手交代で得点を奪いに出たが、焦りからかプレーの精度を欠いてサウジアラビアの守備をこじ開けることはできず。8万人を超える大観衆が見守った一戦は、そのまま2-1で試合終了のホイッスルを迎えた。

 敗れたアルゼンチンは公式戦無敗記録が「36」でストップ。イタリアが持つ37試合の記録に肩を並べることはできなかった。そして、サウジアラビアはアルゼンチン相手に通算5度目の対戦で初勝利(2分2敗)。カタール代表やイラン代表が初戦で敗れるなどアジア勢が苦戦しているなか、優勝候補の呼び声高いアルゼンチンから大金星を挙げた。(FOOTBALL ZONE編集部)