【FIFA ワールドカップ カタール 2022・グループC】アルゼンチン1-2サウジアラビア(日本時間11月22日/ルサイル スタジアム)
FIFA ワールドカップ カタール 2022グループC第1戦で南米王者のアルゼンチンと“中東の雄”サウジアラビアが対戦。メッシのPKで先制したアルゼンチンだったが、逆転を許して黒星スタートとなった。
13大会連続18回目の出場で、1986年大会以来3度目の優勝を目指すアルゼンチン(FIFAランキング3位)が、2大会連続6回目の出場となるサウジアラビア(FIFAランキング51位)との初戦を迎えた。
アルゼンチンは4-4-2のフォーメーションを採用。最前線は注目のメッシ(パリ サンジェルマン/フランス)とラウタロ・マルティネス(インテル/イタリア)が並び、ケガ明けのディマリア(ユベントス/イタリア)が右サイドハーフで出場するなどベストな布陣で臨んだ。対するサウジアラビアは4-4-1-1で臨み、最前線にはエースのアルブライカン(アルファトフ/サウジアラビア)が入った。
立ち上がりからアルゼンチンがボールを保持して攻め込む中、先制点は思いがけない形で生まれた。
6分に左CKを獲得したアルゼンチン。ボックス内の激しいポジション争いでレアンドロ・パレデス(ユベントス/イタリア)が倒される。このタイミングで笛は吹かれなかったが、試合が止まったところでVARが介入し、アルゼンチンにPKが与えられた。するとこのチャンスをメッシが冷静に蹴り込み楽々と先制した。
その後もアルゼンチンが攻め込むと、22分に再びメッシがネットを揺らしたがここはオフサイド。27分にはラウタロ・マルティネスもネットを揺らしたが、こちらも今大会から導入された半自動オフサイドテクノロジーによりノーゴールに。前半はそのままアルゼンチンが1点リードで終えた。
後半も立ち上がりに試合が動く。48分、裏に出されたボールに反応したアルシェフリ(アルヒラル/サウジアラビア)が蹴り込んでサウジアラビアが試合を振り出しに戻すと、53分にはサレム・アルドサリ(アルヒラル/サウジアラビア)のカットインから右足の弾丸シュートが突き刺さり、サウジアラビアがわずか5分間で一気に試合をひっくり返した。
連続失点を許したアルゼンチンは、59分に3人を入れ替えて逆転を目指す。しかし人数をかけて守るサウジアラビアのブロックを崩せず。84分には右サイドからのクロスにメッシが頭で合わせたが、ここは相手GKの正面をつく。終盤はフィールドプレーヤーが全員相手陣内に攻め込んだが、追いつくことはできずに終了のホイッスル。まさかの敗戦となったアルゼンチンは連続無敗記録が36でストップ。一方、アップセットに成功したサウジアラビアは、大金星となった。(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)