アルゼンチン代表のリオネル・スカローニ監督が、サウジアラビア代表戦の敗戦を振り返った。アルゼンチン『Tyc Sport』が伝えた。

22日、カタール・ワールドカップ(W杯)グループC第1節のアルゼンチンvsサウジアラビアが行われた。

優勝候補に挙がっているアルゼンチンにとっては、落とせない初戦。立ち上がりから押し込み続けると、であるメッシにとって最後の大会となるなか、開始10分で得たPKをFWリオネル・メッシが決めてアルゼンチンが先制する。

その後も終始アルゼンチンが押し込み続け、サウジアラビアはハイラインでオフサイドを取るという戦いに。メッシやFWラウタロ・マルティネスがネットを揺らすも、ことごとくオフサイドに阻まれてしまう。

そんな中迎えた、後半早々の48分に失点すると、53分には逆転弾を許す展開に。アルゼンチンは逆転を目指して攻勢をかけるが、サウジアラビアの集中した守備の前に苦しむことに。時間が経過し、焦りが出たことで精度を欠くと、最後まで攻め込んだもののゴールは生まれず、1-2で逆転負けを喫した。

まさかの初戦黒星、無敗も36試合でストップし、W杯史上初めてアジア勢に敗れるという失態を演じてしまったアルゼンチン。スカローニ監督は、細かいことは話さず、残り2試合を勝つしかないとした。

「受け入れ難い。4、5分の間に2点を決められ、なかなか上手くいかなかった。唯一の枠内シュートだった」

「自分たちを奮い立たせ、次の2試合に勝たなければいけない。それ以上、分析する必要はないだろう」

「今日は悲しい日だが、頭を上げて、進み続けるしかない」

前半は支配しながらも、オフサイドに何度もかかっていたアルゼンチン。スカローニ監督は、相手の戦い方は分かっていたとし、機械が導入されたことで取られたオフサイドがほとんどだとしながらも、サウジアラビアを称えた。

「我々は彼らがどのようにプレーするかはすでに知っていたし、実際にディフェンスラインを前に出して、試合の準備をしてきた」

「オフサイドは数ミリ単位だった。それは新しいテクノロジーによるものだ。でも、それを超越して、彼らは遂行し、上手くやっていた」

「前半は全て我々が支配していたと思うし、オフサイドのシチュエーションでもゴールを決めていた。ハーフタイムに、このゲームは奇妙で、1ゴールで全てが変わる可能性があると言った」

「彼らは我々に追いつき、実質的に次のプレーで2-1とした」

予想外の敗戦。これで残り2試合の勝利が必要となったアルゼンチンだが、試合直後に選手たちと会話はしていないと語ったスカローニ監督。とにかく、次の試合に勝つことが大事だとした。

「この後、もっと冷静になって分析していく。選手たちは傷ついており、不利な結果だと考えている。どう状況を好転させるのかについては、まだ話していない」

「次の試合に勝つことが全てであり、それが我々の目標だ」

アルゼンチンは第2戦でメキシコ代表と対戦。試合は26日の28時から行われる。