メッシのPKで先制するも、後半に2失点を喫して逆転負け

 アルゼンチン代表はカタール・ワールドカップ(W杯)グループリーグ初戦でサウジアラビア代表に1-2で逆転負けを喫し、黒星スタートとなった。チームを率いるリオネル・スカローニ監督は「1つのゴールがすべてを変えてしまうことがある」と試合を振り返り、「前に進むしかない」と語った。スペイン紙「マルカ」が報じている。

 アルゼンチンは前半10分にFWリオネル・メッシのPKで先制。そのまま前半を1-0で折り返したものの、後半3分、8分と立て続けに失点。逆転を許したあとは勢いに乗ったサウジアラビアの守備を攻略することができず、そのまま敗れた。

 データ分析会社「オプタ」によれば、アルゼンチンがW杯で前半にリードしながら敗れたのは第1回大会の決勝ウルグアイ戦(2-4)以来92年ぶりという珍事だった。

 スカローニ監督は「前半は我々のものだった」と1点リードで折り返した前半の出来について評価をした一方、「1つのゴールがすべてを変えてしまうこともある。相手のゴールを冷静に分析したい」と失点で流れが変わったと述べた。

 そして立ち上がりからサウジアラビアが最終ラインを高く保つアグレッシブな守備をしたことで、アルゼンチンは何度もオフサイドの網にかかっていた。そのことについては,
「相手が前衛的な守備に出ることは分かっていた」としたうえで「オフサイドはミリ単位のものだった」と紙一重の部分が勝敗を分けたと振り返っていた。

 手痛い黒星を喫したとはいえ、今後メキシコ、ポーランドとの試合で巻き返しは可能だ。44歳の指揮官は「自分たちを奮い立たせて、前に進むのみだ。今日は悲しい日だが、我々は前に進まなければならない」と気持ちを前向きに切り替えていた。(FOOTBALL ZONE編集部)