歴史的敗戦の裏で、1人のサッカーファンが大金を失っていた。

 現地時間11月22日に開催されたカタール・ワールドカップ(W杯)のグループステージ(C組)第1節で、アルゼンチンはサウジアラビアと対戦。10分にリオネル・メッシのPKで幸先良く先制するも、追加点を奪えずにいると、後半早々に2失点し、1-2で痛恨の逆転負けを喫した。

 世界中に衝撃が走るなか、背筋が凍るような思いをしたのが、南米王者に大金をつぎ込んだギャンブラーだ。オーストラリアのベッティング会社『TAB』は試合前、公式ツイッターで、「ある顧客がアルゼンチンのサウジアラビア撃破に16万ドルも賭けた」と伝えていたのである。

 オッズはわずか1.13倍で、リターンは18万800ドルと、元手からすればかなり少額の儲けだったが、勝利を信じて疑わなかったのだろう。しかし、蓋を開けてみれば36戦無敗だった優勝候補は、FIFAランキングで48位も下回る格下にまさかまさかの敗戦……。
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 皮肉にもメッシが試合後に「こんな形で始まるとは思っていなかったので、誰にとってもとてもつらく、ショックだ」と語った通りの結果となった。

『TAB』の投稿には続々と哀れみのコメントが集まっている。

「あまりに痛い」
「この人は今どんな気持ちなんだろう?」
「2万ドルのためにそんなリスクを冒すなんて」
「寄付金になった笑」
「次の賭けをするしかない」

 W杯史に残る大番狂わせは、多方面に大きな影響を与えている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部